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※本記事は一般家庭での防災・備蓄を目的とした情報です。自治体や勤務先から個別の指示がある場合は、そちらを優先してください。
※防災物品の必要量は、家族構成、居住地域、住宅環境、持病などによって異なります。
はじめに
大きな地震のニュースを見ると、
「防災グッズを準備しないと」
と思う人も多いのではないでしょうか。
一方で、いざ防災用品を調べてみると、
「防災セットって本当に全部必要?」
「水は何本あればいい?」
「非常食だけ準備すればいいの?」
「携帯トイレってそんなに必要?」
「ポータブル電源まで買ったほうがいい?」
「一人暮らしなら何から準備すればいい?」
と迷ってしまいます。
看護師は、災害が発生したからといって必ず自宅にいられるとは限りません。
勤務中に被災することもあれば、災害後も医療機関で勤務が続く可能性があります。
だからこそ、
自分が家にいなくても困りにくい備蓄
と、
帰宅したあとに最低限生活できる備蓄
の両方を考えておくことが大切です。
防災というと、高価な防災リュックやポータブル電源を買うことに目が向きがちです。
しかし、本当に大切なのは、
水・食料・トイレ・電気・調理・衛生・情報
といった、生活に欠かせないものから順番に備えることです。
この記事では、防災をこれから始めたい看護師向けに、
- 何から準備すればいいのか
- 何日分必要なのか
- 防災バッグと自宅備蓄の違い
- 看護師だからこそ持っておきたいもの
- 家計に無理なく備える方法
を初心者向けに整理します。

防災用品は「持ち出すもの」と「家に備蓄するもの」を分けよう
まず知っておきたいのが、
非常持ち出し品と在宅備蓄は別物
ということです。
防災用品というと、大きなリュックへすべて詰め込みたくなります。
しかし、水や食料を1週間分リュックへ入れて避難するのは現実的ではありません。
そこで、防災用品は大きく2つに分けて考えます。
① 非常持ち出し品
自宅から避難するときに持っていくものです。
たとえば、
- 飲料水
- 少量の非常食
- スマートフォン
- モバイルバッテリー
- LEDライト
- 携帯ラジオ
- 携帯トイレ
- 衛生用品
- 常用薬
- 現金
- 身分証明書類
- 防寒用品
などです。
大切なのは、
持って避難できる重さにすること
です。
防災用品を詰め込みすぎてリュックが重くなると、避難そのものが難しくなってしまいます。
② 在宅備蓄
自宅が安全で、そのまま生活を続けられる場合に使用する備蓄です。
こちらには、
- 水
- 食料
- 携帯トイレ
- カセットコンロ
- カセットボンベ
- 衛生用品
- 乾電池
- モバイルバッテリー
- LEDランタン
- 日用品
などを多めに準備します。
つまり、
避難するときに持つ物
と
家で生活するための物
は分けて準備した方が合理的です。
防災初心者が最初に準備したい6つ
防災用品をまったく持っていない場合でも、最初から全部そろえる必要はありません。
まずは、災害時に生活への影響が大きいものから準備していきましょう。
① 水
最優先で準備したいもののひとつが水です。
飲料や調理に使う水は、
1人1日約3L
をひとつの目安として考えます。
まず3日分なら、
3L × 3日 = 約9L
です。
できれば1週間程度を目標にすると、
3L × 7日 = 約21L
となります。
一人暮らしでも、1週間分を準備するとかなりの量です。
だからこそ、いきなり特別な防災用品を大量に買う必要はありません。
たとえば、
普段より2Lのペットボトルを1ケース多く置いておく
ところから始めてもよいでしょう。
使った分を買い足していけば、日常生活の中で備蓄できます。
② 食料
防災食というと、
「5年間保存できる非常食」
をイメージする人も多いと思います。
もちろん、長期保存できる非常食は便利です。
しかし、防災のためだけに普段食べない食品を大量に買う必要はありません。
おすすめなのが、
ローリングストック
です。
普段食べている保存しやすい食品を少し多めに購入し、食べた分だけ買い足します。
たとえば、
- パックご飯
- レトルトカレー
- レトルト丼
- 缶詰
- インスタント食品
- シリアル
- フリーズドライ食品
- 栄養補助食品
- お菓子
- 飲料
などです。
防災専用品だけではなく、
普段から食べられるものを備蓄する
ことで、賞味期限切れによる廃棄も減らしやすくなります。
まず3日分。
余裕ができたら1週間程度を目標に増やしていきましょう。
③ 携帯トイレ
防災用品の中でも、特に忘れられやすいのがトイレです。
水や食料は準備していても、
「携帯トイレは持っていない」
という家庭は少なくありません。
しかし、大きな地震では断水や下水設備の被害によって、水洗トイレを使用できなくなる可能性があります。
成人の排泄回数を1日5回程度として考えると、
1人 × 5回 × 7日
で、
1週間約35回分
がひとつの目安になります。
つまり、
- 1人暮らし:約35回分
- 2人暮らし:約70回分
- 4人家族:約140回分
です。
「そんなに必要なの?」
と思うかもしれません。
しかし、水や食料があってもトイレが使えなければ、自宅で生活を続けることはかなり難しくなります。
防災備蓄をこれから始めるなら、携帯トイレは優先度の高い用品です。

④ 明かりと充電手段
停電すると、
- 部屋の照明
- テレビ
- Wi-Fi
- スマートフォンの充電
- 家電
などが使えなくなる可能性があります。
最低限準備しておきたいのは、
- LEDランタン
- 懐中電灯
- 乾電池
- モバイルバッテリー
です。
特にスマートフォンは、
- 家族との連絡
- 災害情報の確認
- 避難所情報
- 地図
- 気象情報
- ニュース
などを確認する重要な道具になります。
防災用として特別な物を買うだけではなく、
普段使っているモバイルバッテリーを定期的に充電しておく
ことも立派な防災対策です。
ポータブル電源は便利ですが、価格が高く、すべての家庭に必要とは限りません。
ポータブル電源については、別の記事で「本当に必要なのか」から詳しく比較します。
⑤ カセットコンロ
停電やガス供給停止が起きると、IHやガスコンロが使えなくなる可能性があります。
そのときに便利なのがカセットコンロです。
カセットコンロがあれば、
- お湯を沸かす
- レトルト食品を温める
- インスタント食品を作る
- 温かい飲み物を作る
- 簡単な調理をする
ことができます。
災害時に温かい食事を取れるだけでも、生活の負担は変わります。
ただし、カセットコンロを準備するときは、
- 対応するカセットボンベ
- ボンベの保管場所
- 使用期限
- 使用方法
- 換気
も確認しておきましょう。
カセットボンベを大量に買って放置するのではなく、普段の調理でも使いながら入れ替えていくと管理しやすくなります。
⑥ 衛生用品
防災というと、
水
食料
ライト
ばかりに目が向きますが、衛生用品も重要です。
たとえば、
- ウェットティッシュ
- ティッシュ
- トイレットペーパー
- 歯磨き用品
- 生理用品
- マスク
- ビニール袋
- タオル
- ドライシャンプー
- 体拭きシート
などがあります。
災害時には水を自由に使えない可能性があります。
そのため、
水を使わなくても清潔を保ちやすい用品
を準備しておくと便利です。
特に看護師は普段から衛生管理を意識することが多いと思いますが、災害時には「普段と同じ清潔」を維持するのが難しくなることも想定しておきましょう。
看護師だからこそ追加しておきたい防災用品
一般的な防災備蓄だけでなく、看護師は、
勤務中や通勤中に被災する可能性
も考えておきたいところです。
特に勤務先が自宅から離れている場合、災害によって公共交通機関や道路が使えなくなり、すぐ帰宅できない可能性があります。
そこで、自宅備蓄とは別に、普段の通勤バッグにも最低限の用品を分散しておくと安心です。
たとえば、
- モバイルバッテリー
- 充電ケーブル
- 小型LEDライト
- 500mL程度の飲料
- 栄養補助食品
- 携帯トイレ
- マスク
- ウェットティッシュ
- 常用薬
- 眼鏡
- コンタクト用品
- 少額の現金
- 身分証明書
などです。
大量に持ち歩く必要はありません。
ポイントは、
自宅・非常持ち出しバッグ・通勤バッグの3か所へ分散すること
です。
すべてを1つの防災リュックへ入れてしまうと、自宅にいないときには使えません。
普段使うバッグにも、負担にならない範囲で最低限を分けておきましょう。

防災セットは買ったほうがいい?
Amazonや楽天市場などを見ると、
「防災リュック30点セット」
「防災セット1人用」
「防災セット2人用」
など、さまざまな商品があります。
防災セットのメリットは、
最低限の用品を一度にそろえやすいこと
です。
何から買えばいいのかわからない人にとっては、とても便利です。
ただし、防災セットを購入しただけで備えが完成するわけではありません。
商品によっては、
- 水が少ない
- 食料が少ない
- 携帯トイレの数が足りない
- 自分には不要な用品が入っている
- モバイルバッテリーが入っていない
- リュックが重すぎる
といったこともあります。
そのため、防災セットを購入した場合でも、
一度中身を全部出して確認する
ことをおすすめします。
「防災セットを買う」のではなく、
防災セットを土台にして、自分に必要な物を追加する
という考え方がよいでしょう。
防災用品は一気に買わなくていい
防災用品を一度にすべてそろえようとすると、かなりの金額になります。
さらにポータブル電源や高性能な防災用品まで購入すると、数万円から10万円以上になることもあります。
そこでおすすめなのが、優先順位を付けて少しずつ準備する方法です。
STEP1:生命と生活に直結するもの
- 水
- 食料
- 携帯トイレ
まずはここから始めます。
STEP2:停電・断水への備え
- LEDライト
- モバイルバッテリー
- 乾電池
- カセットコンロ
- カセットボンベ
- 衛生用品
を追加します。
STEP3:避難生活を想定する
- 防災バッグ
- ラジオ
- 防寒用品
- 暑さ対策
- 着替え
- タオル
- 雨具
などを追加します。
STEP4:必要なら高額用品を検討する
最後に、
- ポータブル電源
- ソーラーパネル
- 大容量バッテリー
などを検討します。
高額な防災用品は、
「人気だから」ではなく、自分の生活で本当に必要なのか
を考えてから購入しましょう。

防災用品と生活防衛資金はセットで考えよう
このブログでは、資産形成を始める前に「生活防衛資金」を準備することをおすすめしています。
防災備蓄も、考え方はよく似ています。
災害が発生すると、
- 食品
- 日用品
- 交通費
- 宿泊費
- 住宅修繕
- 家電の買い替え
- 医療費
など、予想していなかった支出が発生する可能性があります。
つまり、防災には、
物の備蓄
だけでなく、
お金の備蓄
も必要です。
防災用品へすべてのお金を使ってしまい、現金がなくなっては本末転倒です。
特に高額なポータブル電源や大型防災セットを購入するときは、
「これを買っても生活防衛資金は残るか?」
を一度確認しましょう。
防災も資産形成も、
将来の不確実な出来事に備える
という点では共通しています。
必要な物を少しずつ準備しながら、現金の生活防衛資金も確保しておくことが大切です。
防災用品をほとんど持っていないなら、この3つから始めよう
ここまで多くの防災用品を紹介しましたが、
「結局、最初に何を買えばいいの?」
という人もいると思います。
防災用品をほとんど持っていないなら、まずは次の3つから始めてみてください。
① 水
まず3日分。
余裕ができたら1週間を目標にします。
② 携帯トイレ
一人暮らしでも、1週間約35回分をひとつの目安にします。
③ 普段食べている保存食品
パックご飯、缶詰、レトルト食品などを少し多めに買い、ローリングストックします。
この3つが準備できたら、
電気 → 調理 → 衛生 → 避難用品
へ広げていけば大丈夫です。

防災備蓄は定期的に見直そう
防災用品は、買って終わりではありません。
半年から1年に1回程度を目安に、
- 水の賞味期限
- 食品の賞味期限
- 携帯トイレの数量
- モバイルバッテリーの充電状態
- 乾電池の状態
- 常用薬
- 衣類のサイズ
- 防災バッグの重さ
- 家族構成の変化
などを確認しましょう。
誕生日や防災の日など、
毎年確認する日を決めておく
と忘れにくくなります。
食品や水は、期限が近くなったら普段の生活で消費し、新しいものへ入れ替えます。
防災用品も「保管するもの」ではなく、
使いながら更新するもの
として考えると管理しやすくなります。
まとめ
地震などの災害をきっかけに、
「防災用品を準備しないと」
と考える人は多いと思います。
しかし、防災は高価な防災セットを買えば完成するものではありません。
まず準備したいのは、
- 水
- 食料
- 携帯トイレ
- 照明
- 充電手段
- 調理手段
- 衛生用品
です。
一度に全部そろえる必要はありません。
まずは、
水 → 携帯トイレ → 食料
から始めてみましょう。
そこから少しずつ、
電気 → 調理 → 衛生 → 避難用品
へ広げていけば十分です。
そして、防災用品だけでなく、災害後の急な支出へ対応するための生活防衛資金も忘れないようにしましょう。
看護師は、災害時にも勤務が続く可能性のある仕事です。
だからこそ、
「自宅にいるときの備え」
だけではなく、
「勤務中・通勤中に被災する可能性」
まで考えておくことが大切です。
防災用品を使わずに済むことが一番です。
それでも、
「最低限これだけは準備してある」
と思える状態を作っておくことは、自分自身と生活を守るための大切な備えになります。
次に読む記事
防災用品をこれから揃える方は、まず水と食料から具体的に準備していきましょう。
次の記事では、
「看護師の防災備蓄|水・非常食は何日分必要?ローリングストックの始め方」
について詳しく解説します。
その後、
- 携帯トイレ
- 防災バッグ
- モバイルバッテリー・LEDランタン
- ポータブル電源
- カセットコンロ
- 暑さ・寒さ対策
についても個別に解説していきます。
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