看護師の転職とお金|年収だけで判断してはいけない理由

家計管理
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看護師の転職とお金|年収だけで判断してはいけない理由

前回の記事では、

看護師の退職金はいくら?

というテーマで、老後資金を考える前に確認したいことを解説しました。

退職金は、勤務先の制度によって大きく異なります。

そのため、

「看護師だから退職金はこれくらい」

と考えるのではなく、

自分の職場の退職金規程を確認することが大切です。

そして、退職金と同じくらい慎重に考えたいのが、

転職

です。

看護師は転職しやすい職業です。

病棟、外来、手術室、訪問看護、クリニック、健診センター、施設、企業など、働く場所の選択肢も多くあります。

しかし、転職するときに

年収だけで判断する

のは危険です。

なぜなら、同じ年収でも、

  • 基本給
  • 夜勤手当
  • 残業代
  • ボーナス
  • 退職金
  • 休日数
  • 勤務時間
  • 通勤距離
  • 福利厚生

によって、実際の家計への影響が大きく変わるからです。

この記事では、

看護師が転職を考えるときに、

年収だけで判断してはいけない理由と、

お金の面で確認すべきポイントを解説します。


目次

  1. 看護師は転職しやすいが、家計への影響は大きい
  2. 年収だけで判断してはいけない理由
  3. 基本給と手当を分けて見る
  4. 夜勤手当込みの高年収に注意
  5. ボーナスと退職金も確認する
  6. 休日数・残業・通勤時間もお金に影響する
  7. 福利厚生は見えにくい固定費削減になる
  8. 転職前に確認したいお金のチェックリスト
  9. 転職する前に家計で準備しておきたいこと
  10. おすすめ参考書籍
  11. まとめ
  12. 参考文献・引用元

看護師は転職しやすいが、家計への影響は大きい

看護師は、資格職であり、働く場所の選択肢が多い職業です。

そのため、

  • 今の職場が合わない
  • 夜勤がつらい
  • 人間関係がきつい
  • 給料を上げたい
  • 日勤だけで働きたい
  • 子育てと両立したい
  • 専門性を高めたい

といった理由で、転職を考える人も多いと思います。

転職自体は悪いことではありません。

むしろ、自分の生活やキャリアを守るために必要な選択になることもあります。

ただし、転職は家計に大きく影響します。

特に看護師の場合、

夜勤の有無や手当の違いで、毎月の手取りが大きく変わることがあります。

そのため、転職時は

年収だけではなく、収入の中身を見ること

が大切です。


年収だけで判断してはいけない理由

求人票を見ると、まず目に入るのは年収や月給です。

例えば、

  • 年収500万円
  • 月給32万円
  • 高給与
  • 夜勤ありで高収入
  • 賞与4か月分

と書かれていると、魅力的に見えます。

しかし、その金額が何で構成されているかを確認しないと危険です。

同じ年収500万円でも、

内容は大きく違います。


A病院

基本給が高い
夜勤手当は標準的
ボーナスあり
退職金あり
残業少なめ


B病院

基本給は低め
夜勤回数が多い
残業代込みで高年収
ボーナス少なめ
退職金制度が不明


この2つは、同じ年収でも家計の安定度が違います。

A病院は、基本給や制度が安定している可能性があります。

一方でB病院は、夜勤や残業が減ると収入も下がる可能性があります。

つまり、

年収が高い=安心

ではありません。

大切なのは、

固定収入がどれくらいあるか

です。


年収だけで判断してはいけない理由


基本給と手当を分けて見る

転職時に必ず確認したいのが、

基本給

です。

月給が高くても、基本給が低く、手当で高く見えている場合があります。

基本給は、

  • ボーナス
  • 退職金
  • 昇給
  • 残業代単価

に関係することがあります。

そのため、求人票を見るときは、

「月給いくらか」

だけでなく、

基本給はいくらか

を確認しましょう。


月給を見るときの注意点

月給には、さまざまな手当が含まれていることがあります。

例えば、

  • 夜勤手当
  • 資格手当
  • 住宅手当
  • 通勤手当
  • 役職手当
  • 固定残業代
  • 処遇改善手当

などです。

これらがすべて悪いわけではありません。

ただし、手当は条件によって変わることがあります。

特に夜勤手当や残業代は、毎月同じとは限りません。

そのため、転職先の給与を見るときは、

基本給

変動しやすい手当

を分けて考えましょう。


夜勤手当込みの高年収に注意

看護師の転職で特に注意したいのが、

夜勤手当込みの高年収

です。

夜勤がある職場は、日勤のみの職場より年収が高く見えることがあります。

しかし、その高年収は、

夜勤を続けることが前提です。

もし転職後に、

  • 夜勤が体力的にきつい
  • 夜勤回数を減らしたい
  • 妊娠・出産で夜勤ができない
  • 育児で日勤中心にしたい
  • 体調を崩した
  • 部署異動で夜勤が減った

となれば、収入も下がる可能性があります。

前回までの記事でも繰り返しお伝えしてきましたが、

夜勤手当は変動収入

です。

生活費の前提にしすぎると、働き方が変わったときに家計が苦しくなります。


夜勤手当込みの高年収に注意


ボーナスと退職金も確認する

転職時は、月給だけでなく、

ボーナス

退職金

も確認しましょう。


ボーナス

求人票に、

「賞与あり」

と書かれていても、

実際には、

  • 何か月分か
  • 年何回か
  • 業績連動か
  • 入職初年度は満額出るのか
  • 基本給ベースか
  • 手当込みで計算されるのか

を確認する必要があります。

ボーナスは、勤務先の経営状況によって変動する可能性があります。

そのため、転職後の家計も、

ボーナス前提で生活費を組まないこと

が大切です。


退職金

退職金も、勤務先によって大きく異なります。

確認したいのは、

  • 退職金制度があるか
  • 勤続何年以上で支給されるか
  • 自己都合退職でも支給されるか
  • 正職員のみ対象か
  • 企業型DCや退職年金制度があるか

です。

月給が高くても、退職金がない職場もあります。

逆に、月給はそれほど高くなくても、退職金制度や福利厚生が整っている職場もあります。

長期的に見ると、

月給だけでは見えない差

が出ることがあります。


休日数・残業・通勤時間もお金に影響する

転職で見落としやすいのが、

休日数

残業時間

通勤時間

です。

これらは直接の給与ではありませんが、家計に大きく影響します。


休日数

年間休日が少ない職場では、体力的な負担が大きくなります。

疲労がたまると、

  • 外食が増える
  • コンビニ利用が増える
  • ご褒美消費が増える
  • 家事代行や時短サービスが必要になる
  • 体調不良で医療費が増える

こともあります。

つまり、休日数はお金にも関係します。


残業時間

残業代が出ると収入は増えます。

しかし、残業は時間と体力を使って得るお金です。

残業が多すぎると、

家計管理や自己投資、休息の時間が減ります。

結果として、

お金は増えても生活が苦しくなる

ことがあります。


通勤時間

通勤時間も大切です。

通勤が長いと、

  • 交通費
  • ガソリン代
  • 車の消耗
  • 睡眠時間の減少
  • 外食や買い物の増加
  • 疲労

につながります。

地方勤務の看護師の場合、車通勤が多いため、通勤距離はガソリン代や車の維持費にも影響します。


見えにくい転職コスト


福利厚生は見えにくい固定費削減になる

福利厚生も、転職時に確認したいポイントです。

福利厚生は、直接の給与ではありません。

しかし、家計にとっては固定費削減につながることがあります。


確認したい福利厚生

  • 住宅手当
  • 通勤手当
  • 扶養手当
  • 院内保育
  • 保育料補助
  • 職員寮
  • 医療費補助
  • 資格取得支援
  • 学会・研修費補助
  • 退職金制度
  • 企業型DC
  • 財形貯蓄
  • 健康保険組合や共済組合の付加給付

例えば、住宅手当がある職場なら、家賃負担を抑えられます。

院内保育や保育料補助があれば、子育て世帯の支出を減らせる可能性があります。

資格取得支援や研修費補助があれば、自己投資にかかるお金を抑えられます。

このように、福利厚生は

見えにくい収入

とも言えます。


転職前に確認したいお金のチェックリスト

転職を考えるときは、次の項目を確認しましょう。


給与面

  • 基本給はいくらか
  • 月給に何の手当が含まれているか
  • 夜勤手当はいくらか
  • 夜勤回数は何回想定か
  • 残業代は別途支給か
  • 固定残業代はあるか
  • 昇給はあるか

ボーナス・退職金

  • 賞与は何か月分か
  • 入職初年度の賞与はどうなるか
  • 業績連動か
  • 退職金制度はあるか
  • 何年以上で支給されるか
  • 自己都合退職でも支給されるか

勤務条件

  • 年間休日数
  • 夜勤回数
  • 残業時間
  • オンコールの有無
  • 休日出勤の有無
  • 配属先
  • 業務内容
  • 勤務地の変更範囲

福利厚生

  • 住宅手当
  • 通勤手当
  • 院内保育
  • 医療費補助
  • 資格取得支援
  • 研修費補助
  • 企業型DC
  • 健康保険の付加給付

転職前のお金チェックリスト


転職する前に家計で準備しておきたいこと

転職は、収入が一時的に不安定になることがあります。

入職月や退職月のタイミングによって、

  • 給与が少ない月がある
  • ボーナスが減る
  • 退職金がすぐ入らない
  • 社会保険料や住民税の支払いが変わる
  • 引越し費用がかかる

こともあります。

そのため、転職前には家計の準備が必要です。


① 生活防衛資金を確認する

最低でも生活費3か月分は現金で確保しておきたいところです。

可能であれば、6か月分あると安心です。


② ボーナス前提の支出を減らす

転職すると、入職初年度のボーナスが少ないことがあります。

ボーナス払いのローンや、大きな支出がある場合は注意しましょう。


③ 固定費を見直す

転職前後は収入が読みにくいため、

通信費、保険、サブスク、車関連費などを見直しておくと安心です。


④ NISA積立額を一時的に下げる

転職前後で収入が不安定な場合は、NISAの積立額を一時的に下げても問題ありません。

家計が安定してから、また増やせば大丈夫です。


⑤ 転職後の手取りを試算する

月給だけでなく、

税金、社会保険料、夜勤手当、通勤費、住宅手当を含めて、実際の手取りをイメージしましょう。


転職は「年収アップ」だけが正解ではない

転職というと、

年収アップが成功のように感じるかもしれません。

しかし、看護師の転職では、

年収が少し下がっても、生活が良くなる場合があります。

例えば、

  • 夜勤が減って体調が安定する
  • 通勤時間が短くなる
  • 休日が増える
  • 人間関係のストレスが減る
  • 家計管理の時間が増える
  • 自己投資の時間が増える
  • 副業や学習の余裕ができる

場合です。

お金は大切です。

しかし、年収だけを追いかけて体調を崩してしまうと、長期的には損をすることもあります。

看護師の転職は、

年収

働き方

健康

家計

将来のキャリア

をセットで考えることが大切です。


おすすめ参考書籍

転職とお金を考えるときは、給与だけでなく、家計・税金・社会保険・キャリアの視点が必要です。


『みんなが欲しかった!FPの教科書 3級』

給与明細、社会保険、年金、税金、保険、NISAなどを体系的に学べます。

転職前にお金の基礎を確認したい看護師におすすめです。

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『本当の自由を手に入れる お金の大学』

固定費削減、生活防衛資金、投資、働き方など、お金の全体像を学べます。

転職をきっかけに家計を整えたい人におすすめです。

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『転職と副業のかけ算』

転職を年収やキャリアの視点から考えたい人に参考になります。

看護師がそのまま真似できる内容ばかりではありませんが、キャリアを主体的に考えるヒントになります。

【中古】転職と副業のかけ算 / moto (単行本)

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『科学的な適職』

仕事選びを感情だけでなく、判断軸を持って考えたい人に向いています。

転職で後悔しないための視点を得たい人におすすめです。

【中古】科学的な適職 / 鈴木祐 (単行本)

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まとめ

看護師の転職では、

年収だけで判断しないことが大切です。

同じ年収でも、

  • 基本給が高いのか
  • 夜勤手当込みなのか
  • 残業代込みなのか
  • ボーナスは安定しているのか
  • 退職金制度があるのか
  • 休日数は十分か
  • 通勤時間は長すぎないか
  • 福利厚生は整っているか

によって、家計への影響は大きく変わります。

転職で後悔しないためには、年収だけでなく、基本給・手当・ボーナス・退職金・休日数・通勤時間まで含めて確認することが大切です。

ただし、実際に求人票を見ると、

「この月給は高いのか」
「夜勤手当は含まれているのか」
「今の職場と比べて手取りは増えるのか」

と迷うことも多いと思います。

次回は、

「看護師が転職前に確認したい給与明細と求人票の見方|年収だけで失敗しない比較方法」

について解説します。


参考文献・引用元


引用・参考書籍

※転職時の給与・手当・退職金・福利厚生・勤務条件は、勤務先によって大きく異なります。求人票だけで判断せず、労働条件通知書、就業規則、給与規程、退職金規程などを確認してください。

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