「看護師として何か勉強したいけれど、何から始めればよいかわからない」
「お金、資格、看護研究、キャリアの本が多すぎて選べない」
「本を買っても、途中で読まなくなってしまう」
このように迷っていないでしょうか。
看護師として働いていると、臨床の知識だけでなく、次のような分野を学ぶ機会があります。
- 家計管理や貯金
- NISAや資産形成
- FPや簿記
- 看護研究や統計
- 働き方やキャリア
- PCや業務効率化
しかし、すべてを一度に学ぶ必要はありません。
今の自分に必要ではない本を選ぶと、内容が頭に入らず、読んだ後の行動にもつながりにくくなります。
大切なのは、人気ランキングやおすすめ冊数ではなく、
今、自分が何に困っているのか
から学ぶ分野を決めることです。
この記事では、看護師が学び直しをするときに選びたい参考書籍を、目的別に整理します。
具体的な本の比較や購入先については、各専門記事で確認できるようにしています。
結論|今の悩みに合う分野から1つ選ぶ
まずは、現在の悩みに近い項目を選んでください。
| 今の悩み | 学ぶ分野 | 最初に読む記事 |
|---|---|---|
| 給料はあるのにお金が残らない | 家計管理・貯金 | お金の本の選び方 |
| NISAや投資を始めたい | 資産形成・NISA | NISA本・資産形成本 |
| 税金や保険を体系的に学びたい | FP3級 | FP3級の記事 |
| 病院や会社のお金を知りたい | 簿記3級 | 簿記3級の記事 |
| 看護研究を担当することになった | 看護研究 | 看護研究本の記事 |
| 統計やアンケートがわからない | 看護研究・統計 | 統計方法の記事 |
| 今後の働き方に迷っている | キャリア・働き方 | 働き方の記事 |
| 委員会や研究の作業を減らしたい | PC・業務改善 | Googleツールの記事 |
最初から何冊も購入する必要はありません。
今の悩みに合う分野を1つ選び、1冊または1つの記事から始めましょう。

お金が残らないなら家計管理・資産形成の本
「看護師として働いているのに、思ったほどお金が残らない」
という場合は、投資の本より先に、家計管理や資産形成の基本を扱う本が向いています。
看護師の給与は、基本給に加えて、夜勤手当、残業代、オンコール手当、休日勤務手当などが含まれることがあります。
そのため、収入が多かった月の感覚で生活すると、手当が少なかった月に家計が苦しくなることがあります。
家計管理の本が向いている人
- 毎月の支出を把握できていない
- 給料日前にお金が少なくなる
- クレジットカードの請求額に驚く
- 固定費を確認したことがない
- 生活防衛資金がない
- NISAに回せる金額がわからない
家計管理の本では、次の内容を確認します。
- 収入と支出の把握
- 固定費の見直し
- 先取り貯金
- 年間支出
- 生活防衛資金
- 無理のない投資額
どの本から始めればよいか迷う方は、以下の記事から今の悩みを確認してください。
看護師が最初に読むお金の本はどれ?|家計管理・NISA・資格別の選び方
具体的な入門書を比較したい方は、以下の記事をご覧ください。
NISAを始めたいなら制度と投資信託を学ぶ本
家計管理と生活防衛資金を確認できており、NISAを始めたい場合は、NISA初心者向けの本が候補です。
NISA本を選ぶときは、制度の説明だけでなく、投資信託や値下がりリスクについても説明されているか確認します。
NISA本が向いている人
- NISAの仕組みがわからない
- つみたて投資枠と成長投資枠で迷っている
- 証券口座を選べない
- 投資信託が何かわからない
- 積立額を決められない
- 元本割れが怖い
- 暴落時に続けられるか不安
NISAの本では、次の内容を確認します。
- NISAの基本
- 投資信託の仕組み
- 手数料
- 長期・積立・分散
- 値下がりリスク
- 積立額の考え方
- 売却や取り崩し
- 証券口座の選び方
具体的なNISA本を比較したい方は、以下の記事をご覧ください。
看護師におすすめのNISA本5選|忙しくても投資を始めたい人向け
本を読むより、実際の始め方を順番に確認したい方は、以下の記事へ進んでください。
お金を体系的に学びたいならFP3級
家計管理、税金、保険、年金、住宅、投資を幅広く学びたい場合は、FP3級の参考書が候補になります。
FP3級で学べる主な内容
- ライフプラン
- 社会保険
- 公的年金
- 民間保険
- 税金
- 金融資産運用
- 不動産
- 相続
FP3級が向いている看護師
- 給与明細や控除を理解したい
- 保険を見直したい
- 年金や社会保険を学びたい
- 住宅購入を検討している
- 家計全体を体系的に学びたい
- 資格取得を勉強の目標にしたい
FP3級は、資格を取るだけで収入が大きく増えるものではありません。
一方で、自分の家計や将来設計を考えるための基礎知識として活用できます。
病院や会社のお金を学びたいなら簿記3級
簿記は、会社や事業のお金の流れを記録し、整理する考え方を学ぶ分野です。
簿記3級で学べる主な内容
- 売上
- 費用
- 利益
- 資産
- 負債
- 純資産
- 仕訳
- 決算書
簿記3級が向いている看護師
- 病院経営に興味がある
- 管理職を目指している
- 副業や個人事業に関心がある
- 会社のお金の流れを知りたい
- 財務諸表を読めるようになりたい
- FPとは違う視点でお金を学びたい
看護師業務で仕訳をする機会は多くありません。
ただし、病院や会社がどのように収益、費用、利益、資産を管理しているかを理解する基礎になります。

看護研究を担当するなら研究全体の本
院内で看護研究を担当することになった場合は、統計の本だけを先に読むのではなく、研究全体の流れを扱う入門書から始めます。
看護研究では、次のような段階があります。
- 日常業務の疑問を整理する
- 研究テーマを決める
- 文献を検索する
- 研究計画書を作る
- 倫理面を確認する
- データを集める
- 結果を分析する
- 考察を書く
- 発表資料を作る
最初から統計や論文作成だけを学ぶと、研究全体のどこにいるのかわからなくなることがあります。
看護研究の入門書が向いている人
- 初めて研究を担当する
- テーマが決まらない
- 研究計画書を書いたことがない
- アンケートを作りたい
- 文献検索の方法がわからない
- 考察の書き方がわからない
- 院内発表を控えている
まずは、研究全体を扱う本を1冊選びます。
その後、必要に応じて、アンケート、統計、質的研究、スライド作成などの本を追加します。
看護研究の記事は、以下のカテゴリから現在の段階に合うものを確認してください。
統計で迷ったらデータの種類から確認する
看護研究では、データを集めたあとに、
「どの統計方法を使えばよいかわからない」
と悩むことがあります。
この場合は、検定名を暗記するのではなく、次の順番で確認します。
- 何を明らかにしたいか
- データが数値・順序・カテゴリーのどれか
- 何群を比較するか
- 同じ対象者の前後か、別の人同士か
看護研究初心者向けの統計本は、数式が多いものよりも、具体例や図解が多いものを選びます。
統計方法の基本は、以下の記事で早見表から確認できます。

働き方に迷っているならキャリアを整理する本
看護師の働き方には、病棟、外来、手術室、ICU、訪問看護、クリニック、施設、企業、教育、管理職など、さまざまな選択肢があります。
今後の働き方に迷っている場合は、求人情報を探す前に、自分の価値観や優先順位を整理する本が役立ちます。
キャリアの本が向いている看護師
- このまま同じ職場でよいか迷う
- 夜勤を続けられるか不安
- 異動や転職を考えている
- 専門性を高めるか迷っている
- 管理職を目指すか迷っている
- 家庭と仕事の両立を考えたい
- 自分に合う診療科や施設を考えたい
キャリア本を選ぶときは、「転職すべき」と結論づける本よりも、次の項目を整理できるものを選びます。
- 得意なこと
- 苦手なこと
- 大切にしたい働き方
- 希望する勤務時間
- 夜勤の可否
- 収入の希望
- 将来身につけたい能力
- 家庭や健康とのバランス
転職サイトへの登録を最初の行動にする必要はありません。
まずは、今の職場で困っていることと、次の職場で変えたいことを分けて考えましょう。
委員会や看護研究の作業を減らしたいならツール活用
委員会、学習会、看護研究では、本を読むだけでなく、実際にツールを使った方が理解しやすい分野もあります。
例えば、次のような作業です。
- アンケート作成
- 回答の集計
- タスク管理
- 議事録
- 文書作成
- スライド作成
- データ整理
- グラフ作成
この分野は、一般的なPC参考書を最初から読むよりも、実際の業務を1つ選び、操作しながら覚える方法が向いています。
ツール活用が向いている看護師
- 紙アンケートの集計に時間がかかる
- 委員会のタスクを忘れる
- 会議メモをまとめるのが大変
- 看護研究のデータ整理に時間がかかる
- スライド作成を効率化したい
- GoogleツールやAIを使ってみたい
例えば、アンケート集計を効率化したい場合は、以下の記事から始められます。
Googleフォームの回答を自動集計する方法|看護研究・委員会活動で使える活用術

看護師が参考書籍を選ぶ5つの基準
① 今の課題に合っているか
「将来役立ちそう」という理由だけでなく、今困っていることに合う本を選びます。
例えば、
- 貯金できないなら家計管理
- NISAを始めたいならNISA入門
- 研究が始まるなら研究全体
- 統計で止まったら統計入門
- 働き方に迷うならキャリア整理
というように考えます。
② 初心者でも読み切れるか
最初の1冊は、専門性の高さよりも、読み切れることを優先します。
- 図解が多い
- 専門用語の説明がある
- 具体例がある
- 章が短い
- 初心者向けと明記されている
などを確認します。
③ 情報が古くなっていないか
次の情報は変更される可能性があります。
- NISA
- 税金
- 社会保険
- 年金
- 試験制度
- 統計ソフト
- Webサービス
- AIツール
出版日や改訂日を確認し、制度や具体的な数値は公式情報でも確認します。
④ 著者や出版社を確認する
著者の経歴、専門分野、出版社、参考資料を確認します。
特定の商品やサービスだけを強く勧める内容の場合は、他の情報と比較しましょう。
⑤ 読んだ後の行動が決まっているか
本を買う前に、読んだ後に何をするかを決めます。
例えば、
- 固定費を1つ確認する
- 生活防衛資金の目標を決める
- NISAの積立額を計算する
- FPの試験日を調べる
- 研究テーマを3つ書く
- Googleフォームを1つ作る
という行動です。

忙しい看護師が本を活用する方法
最初から全部読まない
実用書や参考書は、最初から最後まで順番に読む必要はありません。
目次を確認し、現在の悩みに関係する章から読みます。
1回10分から始める
日勤、夜勤、残業、オンコールなどがあると、毎日決まった時間を確保するのは難しくなります。
最初は10分だけでも構いません。
- 通勤前
- 休憩時間
- 入浴後
- 寝る前
- 休日の朝
など、開きやすい時間を決めます。
気づきを1つだけメモする
多くの文章を書き写す必要はありません。
その日に気づいたことを1つだけ残します。
例えば、
- 夜勤手当を前提に生活しない
- 固定費を1つ確認する
- 研究テーマを疑問文にする
- 検定よりデータの種類を先に確認する
- 転職前に希望条件を整理する
などです。
24時間以内に1つ行動する
本を読み終えるまで待たず、気づいたことを小さく実行します。
読むことと行動をセットにすると、知識が生活や仕事につながりやすくなります。
よくある質問
おすすめの本は何冊買えばよいですか?
最初は1冊で十分です。
複数冊を同時に購入すると、どれも途中になる可能性があります。
1冊を読んで行動し、不足している知識がわかってから次の本を選びます。
紙の本と電子書籍ではどちらがよいですか?
書き込みやページ移動を重視する場合は紙、通勤や休憩時間に読みたい場合は電子書籍が向いています。
自分が開きやすい方を選びましょう。
本とインターネットはどちらを使うべきですか?
全体像や考え方は本、最新の制度やサービス内容は公式サイトやWeb情報で確認する方法が使いやすいです。
どちらか一方だけに頼る必要はありません。
看護研究は本だけで進められますか?
本で全体像や手順を学ぶことはできます。
ただし、施設の倫理審査、情報管理、研究ルール、指導体制は勤務先によって異なります。
研究開始前に、施設の担当者や指導者へ確認してください。
キャリア本を読めば転職すべきか決められますか?
本は、自分の価値観や希望条件を整理する材料になります。
転職するかどうかは、現在の職場環境、健康、家庭、収入、将来の希望を含めて判断する必要があります。
まとめ|学ぶ分野を1つ選び、行動につなげる
看護師が学び直しをするときは、すべての分野を一度に学ぶ必要はありません。
現在の悩みに合わせて、次のように選びます。
- お金が残らないなら家計管理
- NISAを始めたいなら資産形成
- お金を体系的に学ぶならFP
- 病院や会社のお金を学ぶなら簿記
- 研究を担当するなら看護研究
- 統計で迷うなら統計入門
- 働き方に迷うならキャリア整理
- 作業を減らしたいならツール活用
大切なのは、何冊読んだかではありません。
今の悩みに合う1冊または1つの記事を選び、読んだ内容を1つ行動に移すこと
です。
お金の本を選びたい方
資産形成の本を比較したい方
看護研究を進めたい方
本・資格の記事をまとめて確認したい方
本は、購入することや読み切ること自体が目的ではありません。
家計、資産形成、看護研究、働き方を少しずつ改善するための道具として活用しましょう。

