正しい予算の立て方|“我慢する家計簿”が失敗する理由
前回の記事では、
- 固定費
- 変動費
について解説しました。
また、その前の記事では、
- 家計簿アプリ
- 支出の見える化
- 予算管理
についてお話ししてきました。
ここまで読んでくださった方の中には、
「家計簿アプリを入れてみた」
「固定費と変動費を分類してみた」
という方もいるかもしれません。
すると次に出てくるのが、
「予算はいくらに設定すればいいの?」
という疑問です。
家計管理を始めたばかりの頃は、
- 食費は絶対3万円
- 外食は禁止
- コンビニ禁止
- 趣味費ゼロ
といった厳しい予算を立ててしまう人も少なくありません。
しかし実際には、
厳しすぎる予算ほど続きません。
特に看護師は、
- 夜勤
- 不規則勤務
- 精神的ストレス
- 判断疲れ
が多い職業です。
そのため、
「我慢だけの家計管理」
は非常に相性が悪いと考えています。
この記事では、
- なぜ予算管理が必要なのか
- 無理な予算が失敗する理由
- ご褒美消費との付き合い方
- ストレスと家計管理の関係
- 現実的な予算設定方法
- 「余白」を残す重要性
について解説していきます。
目次
- なぜ予算が必要なのか
- 我慢する家計簿が失敗する理由
- ご褒美消費は悪ではない
- ストレスと浪費の関係
- 現実的な予算を作る方法
- 「余白」を残すことが重要
- 看護師におすすめの予算設定
- 予算は定期的に見直そう
- まとめ
- 参考文献・引用元
なぜ予算が必要なのか
予算とは、
「お金の使い道を先に決めること」
です。
前回の記事でも触れましたが、
人は余ったお金を自然と使ってしまいます。
これは行動経済学でも知られている考え方です。
つまり、
予算がない状態では、
- 外食
- コンビニ
- ネットショッピング
などが増えやすくなります。
予算は、
「使いすぎを防ぐためのガイドライン」
とも言えます。
我慢する家計簿が失敗する理由
家計管理初心者がよくやってしまうのが、
極端な節約です。
例えば、
- 外食ゼロ
- 趣味費ゼロ
- コンビニ禁止
- カフェ禁止
などです。
最初は頑張れても、
数週間から数か月で疲れてしまいます。
そして、
ある日突然、
- 大きな買い物
- 衝動買い
- 爆発的な浪費
につながることがあります。
これはダイエットのリバウンドと似ています。
ご褒美消費は悪ではない
看護師は、
- 夜勤明け
- 忙しい勤務後
- 人間関係のストレス
などで、
ご褒美消費をしたくなることがあります。
例えば、
- カフェ
- コンビニスイーツ
- 外食
- 推し活
などです。
これらを完全に禁止すると、
家計管理そのものが苦しくなります。
大切なのは、
「予算の範囲内で楽しむこと」
です。
ストレスと浪費の関係
行動経済学では、
疲労やストレスによって
合理的な判断が難しくなることが知られています。
ダニエル・カーネマン著
『ファスト&スロー』
では、
人は疲れていると直感的な判断に頼りやすくなることが説明されています。
看護師はまさに、
判断疲れが多い職業です。
だからこそ、
意志の力ではなく、
仕組みで管理することが重要になります。
現実的な予算を作る方法
まずは家計簿アプリで把握した
過去3か月程度の支出を確認します。
例えば、
食費が月45,000円だった場合、
いきなり30,000円にするのではなく、
40,000円程度から始めます。
予算設定は、
理想ではなく現実を基準にします。
失敗する予算設定

「余白」を残すことが重要
予算設定で最も重要なのは、
余白です。
例えば、
毎月自由に使えるお金を
1万円〜2万円程度確保しておく方法があります。
この予算は、
- ご褒美
- 趣味
- 推し活
- カフェ代
などに使って構いません。
余白があることで、
家計管理は長続きしやすくなります。
看護師におすすめの予算設定
予算設定で悩む人は多いですが、
最初から細かく考えすぎる必要はありません。
私がおすすめしているのは、
「収入の8割で生活し、残り2割を貯蓄・投資に回す」
という考え方です。
例えば手取り25万円の場合、
- 生活費・固定費:20万円(80%)
- 貯蓄・投資:5万円(20%)
を一つの目安にします。
もちろん、
- 奨学金返済がある
- 一人暮らしを始めたばかり
- 子育て中
- 転職直後
など、
ライフステージによって難しい場合もあります。
その場合は、
まず10%からでも問題ありません。
重要なのは、
「余ったら貯金する」
ではなく、
「先に貯蓄分を確保する」
ことです。
家計改善コンサルタントの横山光昭氏も、
『年収200万円からの貯金生活宣言』
の中で、
「収入から先に貯蓄を取り分ける仕組みづくり」
の重要性を解説しています。
また、
両学長の
『本当の自由を手に入れる お金の大学』
でも、
「先取り貯蓄・先取り投資」
が資産形成の基本として紹介されています。
そして、
残った8割の中で、
- 固定費
- 生活費
- 自由費
をやりくりしていきます。
特に大切なのは、
自由費をゼロにしないこと
です。
看護師は、
- 夜勤
- 不規則勤務
- 精神的ストレス
が多い職業です。
そのため、
「ご褒美消費」
を完全に禁止すると、
反動で大きな浪費につながることがあります。
予算は、
我慢するためではなく、
「安心して使うために決めるもの」
と考えると、
長続きしやすくなります。
理想の予算配分イメージ

予算は定期的に見直そう
予算は一度作ったら終わりではありません。
- 昇給
- 転職
- 結婚
- 引っ越し
などで変化します。
おすすめは、
3〜6か月ごとに見直すことです。
まとめ
家計管理で大切なのは、
厳しい予算を作ることではありません。
大切なのは、
「続けられる予算を作ること」
です。
特に看護師は、
仕事だけでも十分頑張っています。
だからこそ、
家計管理まで我慢大会にする必要はありません。
適度な余白を残しながら、
先取り貯蓄・先取り投資を仕組み化し、
無理なく続けられる予算を作ることが、
長期的な資産形成につながると考えています。
参考文献・引用元
・横山光昭
『年収200万円からの貯金生活宣言』
・両学長
『本当の自由を手に入れる お金の大学』
・ダニエル・カーネマン
『ファスト&スロー』
・厚切りジェイソン
『ジェイソン流お金の増やし方』
・総務省統計局「家計調査」
https://www.stat.go.jp/
・金融広報中央委員会(知るぽると)
https://www.shiruporuto.jp/

