- はじめに
- この記事でわかること
- 看護研究は「順番」を知ると進めやすくなる
- STEP1:日常業務の困りごとからテーマを探す
- STEP2:テーマを大きくしすぎない
- STEP3:文献検索で先行研究を確認する
- STEP4:研究目的を1文で書く
- STEP5:研究方法を決める
- STEP6:倫理的配慮と施設ルールを確認する
- STEP7:アンケートや調査項目を作る
- STEP8:データを集める
- STEP9:集計・分析する
- STEP10:結果をまとめる
- STEP11:考察を書く
- STEP12:発表スライドと原稿を作る
- STEP13:質疑応答に備える
- STEP14:発表後に院内改善へつなげる
- STEP15:研究の記録を残し、次年度へ引き継ぐ
- 看護研究ロードマップ早見表
- 看護研究ロードマップ早見表
- 看護研究初心者が最初にやるべき3つのこと
- 看護研究でよくある失敗と対策
- まとめ
はじめに
看護研究を任されたとき、多くの看護師が最初に感じるのは、
「何から始めればいいの?」
「研究テーマが思いつかない」
「アンケートを作れば研究になるの?」
「統計や考察が難しそう」
「発表までたどり着けるか不安」
という戸惑いではないでしょうか。
看護研究は、普段の看護業務とは違い、テーマ決め、文献検索、研究計画書、倫理的配慮、データ収集、集計、考察、発表準備まで、いくつもの段階があります。
そのため、全体像が見えないまま進めると、途中で迷いやすくなります。
しかし、看護研究は特別な研究者だけが行うものではありません。
日常業務の中で感じている、
「なぜこの業務はうまくいかないのか」
「このケアは本当に効果があるのか」
「スタッフが困っていることを改善できないか」
「患者さんや家族にとって、もっとよい方法はないか」
という疑問から始めることができます。
日本看護学会でも、看護職の実践に根ざした学術研究を通して、看護の質向上を図ることが示されています。看護研究は、発表のためだけではなく、日々の実践を見直し、よりよいケアや業務改善につなげるための活動です。
この記事では、看護研究初心者でも流れがわかるように、テーマ決めから発表後の改善までのロードマップを解説します。
この記事でわかること
この記事では、以下の内容を解説します。
- 看護研究の全体像
- テーマを決める流れ
- 文献検索の進め方
- 研究計画書の考え方
- アンケートやデータ収集の注意点
- 集計・統計の基本
- 結果と考察の違い
- 発表スライドと原稿作成
- 質疑応答・発表後の改善
- 次年度へ研究を引き継ぐ方法
この記事を最初に読むことで、看護研究の流れを大まかに理解し、必要な段階で関連記事へ進めるようにしています。
看護研究は「順番」を知ると進めやすくなる
看護研究が難しく感じる理由のひとつは、やることが多いからです。
しかし、実際には次のような順番で整理できます。
- 日常業務の困りごとを見つける
- 研究テーマを決める
- 文献を調べる
- 研究目的を決める
- 研究方法を考える
- 倫理的配慮を確認する
- データを集める
- 集計・分析する
- 結果をまとめる
- 考察を書く
- 発表スライドを作る
- 質疑応答に備える
- 発表後に改善へつなげる
- 研究記録を残す
最初から完璧な研究を目指す必要はありません。
まずは、看護研究全体を「長い一本道」として見るのではなく、小さなステップの積み重ねとして考えることが大切です。

STEP1:日常業務の困りごとからテーマを探す
看護研究のテーマは、難しい言葉から考える必要はありません。
まずは、日常業務で感じている困りごとを出してみましょう。
たとえば、
- 新人看護師が急変対応に不安を感じている
- 申し送りに時間がかかっている
- 退院指導の理解度に差がある
- 手術室で同じ準備ミスが繰り返される
- 災害時の初動対応に自信がないスタッフが多い
- 勉強会をしても行動変化につながっていない
- マニュアルの保管場所を知らない人が多い
このような現場の困りごとは、看護研究の出発点になります。
ただし、困りごとをそのまま研究テーマにするのではなく、
「なぜ起きているのか」
「何を明らかにしたいのか」
「どのように改善できそうか」
を考えていきます。
たとえば、
日常業務の困りごと:
新人看護師が急変対応に不安を感じている
研究テーマの方向性:
急変対応勉強会の実施前後で、新人看護師の不安がどのように変化するかを明らかにする
このように、困りごとを「調べられる形」に変えることが大切です。
看護研究テーマの考え方を詳しく知りたい場合は、本文中の内部リンクとして、**「看護研究テーマを考えるポイント|日常業務の困りごとを研究テーマに変える方法」**へつなげると自然です。
STEP2:テーマを大きくしすぎない
初心者が看護研究でつまずきやすいのが、テーマを大きくしすぎることです。
たとえば、
- 新人看護師の教育を改善する
- 患者満足度を高める
- 業務効率を改善する
- 看護の質を向上させる
というテーマは大切ですが、そのままでは範囲が広すぎます。
研究では、限られた期間、対象者、方法で調査できるように、テーマを絞る必要があります。
テーマを絞る例
広すぎるテーマ:
新人看護師の教育を改善する
絞ったテーマ:
急変対応勉強会前後における新人看護師の不安の変化
広すぎるテーマ:
申し送りを改善する
絞ったテーマ:
申し送りシート導入前後における申し送り時間の変化
広すぎるテーマ:
災害対応力を高める
絞ったテーマ:
アクションカード学習会後の保管場所認知度の変化
テーマを絞る時は、以下の3つを意識します。
- 誰を対象にするのか
- 何を調べるのか
- どのように変化を見るのか
この3つが決まると、研究目的や方法も考えやすくなります。

STEP3:文献検索で先行研究を確認する
テーマの方向性が決まったら、次に文献検索を行います。
文献検索の目的は、以下のような点を確認することです。
- 似た研究がすでにあるか
- どのような方法で調査しているか
- どのような結果が報告されているか
- 自分たちの研究に使える視点があるか
- 研究の背景として説明できる根拠があるか
文献検索をせずに研究を進めると、
「すでに同じような研究がある」
「研究目的があいまい」
「考察で比較する材料がない」
という状態になりやすくなります。
文献検索では、まずキーワードを組み合わせて探します。
キーワード例
急変対応の研究なら、
- 急変対応
- 新人看護師
- 不安
- シミュレーション教育
- 勉強会
- 看護教育
申し送りの研究なら、
- 申し送り
- 看護師
- 情報共有
- 時間短縮
- 業務改善
災害対応の研究なら、
- 災害看護
- 初動対応
- 手術室
- アクションカード
- 防災訓練
最初から完璧に文献を集めようとせず、まずは5本程度を目安に、研究テーマに近いものを探すと始めやすくなります。
STEP4:研究目的を1文で書く
文献を確認したら、研究目的を1文で書きます。
研究目的は、看護研究の中心です。
研究目的があいまいだと、
- アンケート項目がずれる
- 集計方法が決まらない
- 結果のまとめ方に迷う
- 考察が書けない
という問題につながります。
研究目的の書き方
研究目的は、次の形で書くと整理しやすくなります。
「〇〇を対象に、△△について明らかにする」
または、
「〇〇の実施前後で、△△がどのように変化するかを明らかにする」
例
新人看護師を対象に、急変対応への不安の実態を明らかにする。
急変対応勉強会の実施前後で、新人看護師の急変対応への不安がどのように変化するかを明らかにする。
災害時アクションカード学習会の前後で、スタッフの保管場所認知度がどのように変化するかを明らかにする。
研究目的は、長く書きすぎる必要はありません。
むしろ、短く、調べたいことが明確な方がよいです。
STEP5:研究方法を決める
研究目的が決まったら、研究方法を考えます。
看護研究初心者が取り組みやすい方法には、以下のようなものがあります。
- アンケート調査
- 勉強会前後の比較
- 記録や件数の集計
- インタビュー
- 自由記述の分析
- 業務改善前後の比較
初心者の場合は、いきなり複雑な研究方法を選ぶよりも、アンケート調査や前後比較から始めると進めやすいです。
たとえば、
- 勉強会前後で不安の点数を比較する
- マニュアル保管場所の認知度を学習会前後で比較する
- 申し送りシート導入前後で申し送り時間を比較する
- 研修後アンケートで理解度や満足度を確認する
といった形です。

STEP6:倫理的配慮と施設ルールを確認する
看護研究では、倫理的配慮がとても重要です。
特に、人を対象とする研究、アンケート、患者情報、職員情報、自由記述などを扱う場合は、研究対象者の権利や個人情報を守る必要があります。
厚生労働省の「研究に関する指針について」では、人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針やガイダンスが掲載されています。研究を実施する場合は、施設の倫理審査や研究ルールに沿って進めることが必要です。
看護研究で確認したい倫理的配慮には、次のようなものがあります。
- 研究対象者に不利益がないか
- 回答は自由意思か
- 参加しなくても不利益がないか
- 個人が特定されないか
- 回答データの管理方法は適切か
- アンケートの目的を説明しているか
- 施設の倫理審査が必要か
- 部署や病院の許可が必要か
特にGoogleフォームを使う場合は、匿名性や個人情報の扱いに注意が必要です。
STEP7:アンケートや調査項目を作る
アンケート研究では、質問項目の作り方がとても重要です。
よくある失敗は、以下のようなものです。
- 質問数が多すぎる
- 何を聞きたいのか曖昧
- 1つの質問で2つのことを聞いている
- 選択肢が偏っている
- 自由記述が多すぎる
- 個人が特定される項目が入っている
- 集計方法を考えずに質問を作っている
アンケート項目は、研究目的から逆算して作ります。
たとえば、研究目的が、
「急変対応勉強会の前後で、新人看護師の不安がどのように変化するかを明らかにする」
であれば、質問項目は、
- 急変時に最初に何をすればよいかわかる
- 急変時の報告に不安がある
- 急変対応の流れを理解している
- 急変時に先輩へ相談できると思う
など、目的に沿った内容にします。

STEP8:データを集める
アンケートや調査用紙が完成したら、データ収集に進みます。
データ収集では、次の点を確認します。
- 対象者は誰か
- 回答期間はいつからいつまでか
- どのように依頼するか
- 回答は匿名か
- 回答を拒否できることを説明しているか
- 回答データを誰が管理するか
- 回収後のデータをどこに保存するか
ここで大切なのは、集めやすさだけでなく、研究対象者への配慮を忘れないことです。
たとえば、勤務中に回答を強制するような形になっていないか、少人数の部署で個人が推測されないか、自由記述に個人情報が含まれないかを確認します。
Googleフォームは便利ですが、便利さだけで使うのではなく、施設ルールや倫理面を確認したうえで使う必要があります。
STEP9:集計・分析する
データが集まったら、集計します。
看護研究初心者の場合、まずは難しい統計よりも、基本的な集計から始めると理解しやすいです。
よく使う集計には、次のようなものがあります。
- 人数
- 割合
- 平均値
- 中央値
- 最大値・最小値
- 前後比較
- グラフ化
- 自由記述の分類
たとえば、5段階評価のアンケートであれば、
- 各質問の平均値を出す
- 「そう思う」「とてもそう思う」の割合を見る
- 勉強会前後で点数を比較する
- 棒グラフで変化を示す
といった方法があります。
Googleフォームの回答をGoogleスプレッドシートに連携すると、回答を自動で一覧化し、グラフ作成や集計に活用できます。既存記事でも、Googleフォームとスプレッドシートの連携により、回答の転記やグラフ作成の負担を減らせることが紹介されています。
STEP10:結果をまとめる
集計が終わったら、結果をまとめます。
ここで注意したいのは、結果と考察を混ぜないことです。
結果は、実際に得られたデータを示す部分です。
たとえば、
- 勉強会前の不安の平均値は4.2だった
- 勉強会後の不安の平均値は3.1だった
- 保管場所を知っているスタッフは、学習会前30%、学習会後80%だった
- 自由記述では「具体的な手順がわかった」という意見が多かった
このように、結果では「データとしてわかったこと」を書きます。
一方で、
「なぜそのような結果になったのか」
「先行研究と比べてどうか」
「実践にどう活かせるか」
は考察で書きます。
結果の章では、事実をわかりやすく整理することを意識しましょう。
STEP11:考察を書く
看護研究で多くの人が悩むのが、考察です。
考察は、結果の感想を書く場所ではありません。
考察では、結果をもとに、
- なぜこの結果になったのか
- 先行研究と比べてどうか
- 看護実践にどのような意味があるか
- 今後どのような改善につなげられるか
- 研究の限界は何か
を整理します。
考察の基本構成
- 結果から何がわかったか
- なぜその結果になったと考えられるか
- 先行研究や文献と比べてどうか
- 現場でどう活かせるか
- 今後の課題は何か
たとえば、
「学習会後に不安が低下した」という結果が出た場合、
- 学習会で急変時の初動が具体的に理解できた可能性がある
- 事前に流れを知ることで、行動の見通しが持てた可能性がある
- ただし、実際の急変対応行動までは評価していない
- 今後はシミュレーション評価も検討する必要がある
というように考えます。

STEP12:発表スライドと原稿を作る
考察まで書けたら、発表準備に進みます。
発表スライドでは、研究の流れをわかりやすく示すことが大切です。
基本構成は、以下のようにすると整理しやすいです。
- タイトル
- 背景
- 目的
- 方法
- 倫理的配慮
- 結果
- 考察
- 今後の課題
- まとめ
スライドでは、文章を詰め込みすぎないように注意します。
1枚のスライドに伝えたいことは、できるだけ1つに絞りましょう。
グラフや図表を使うと、聞き手が理解しやすくなります。
発表スライドや原稿作成に進む読者には、本文中で**「看護研究発表のスライド構成と発表原稿の作り方|伝わる発表にするポイント」**へつなげるとよいです。
また、スライド作成が苦手な場合は、**「Canvaで看護研究の発表資料を作る方法|PowerPointが苦手でも見やすい資料を作成」**へ内部リンクを入れると、ツール活用記事との導線になります。
STEP13:質疑応答に備える
看護研究発表では、発表後に質問を受けることがあります。
質疑応答では、すべてに完璧に答える必要はありません。
大切なのは、
- 聞かれたことを落ち着いて確認する
- わかる範囲で答える
- 研究の限界は正直に伝える
- 今後の課題として受け止める
ことです。
よく聞かれる質問には、次のようなものがあります。
- なぜこのテーマを選んだのですか?
- 対象者はどのように選びましたか?
- アンケート項目はどのように作りましたか?
- 倫理的配慮はどのように行いましたか?
- 結果を現場でどう活かしますか?
- 今後の課題は何ですか?
質疑応答の準備を詳しく扱う記事として、本文中に**「看護研究発表の質疑応答対策|よく聞かれる質問と答え方」**への内部リンクを入れると自然です。
STEP14:発表後に院内改善へつなげる
看護研究は、発表して終わりではありません。
むしろ大切なのは、発表後に、
- 研究結果を部署で共有する
- 改善策を検討する
- マニュアルやチェックリストを見直す
- 学習会や教育に反映する
- 次年度の課題につなげる
ことです。
日本看護学会では、実践に根ざした研究、実践で活用される研究を推進する方針が示されています。看護研究は、発表そのものが目的ではなく、実践の質向上につなげることが大切です。
たとえば、急変対応勉強会の研究で不安が下がった場合、
- 勉強会を年1回の教育計画に入れる
- アクションカードを見直す
- シミュレーションを追加する
- 新人教育プログラムに組み込む
といった改善につなげられます。
この部分は、公開予約済みの**「看護研究を院内改善につなげる方法|発表で終わらせない実践への活かし方」**へ本文中で内部リンクを入れると、読者の次の行動につながります。
STEP15:研究の記録を残し、次年度へ引き継ぐ
発表後は、研究資料を整理して残すことも大切です。
せっかく研究を行っても、
- アンケート項目が残っていない
- 集計表が見つからない
- 発表スライドだけ残っている
- どのような反省点があったかわからない
- 次年度担当者がまた一から作り直す
という状態では、部署に研究経験が残りません。
発表後には、以下の資料を整理しておくとよいです。
- 研究計画書
- 倫理審査関連資料
- アンケート原本
- 集計表
- グラフ
- 抄録
- 発表スライド
- 発表原稿
- 質疑応答メモ
- 反省点
- 次年度への提案
看護研究ロードマップ早見表
| 段階 | やること | 関連する内部リンク案 |
|---|---|---|
| テーマ決め | 日常業務の困りごとを研究テーマに変える | 看護研究テーマを考えるポイント |
| 文献検索 | 先行研究を探す | NotebookLMで看護研究の文献整理を効率化する方法 |
| 研究方法 | 量的研究・質的研究を選ぶ | 看護研究の研究方法とは? |
| 倫理確認 | 施設ルール・匿名性・同意を確認 | Googleフォームは安全?個人情報保護・匿名性・研究倫理を解説 |
| アンケート | 質問項目を作る | 看護研究アンケートの作り方 |
| 集計 | 回答を整理しグラフ化 | Googleフォームの回答を自動集計する方法 |
| 統計 | 平均値・割合・前後比較を理解 | 看護研究でよく使う統計方法8選 |
| 考察 | 結果の意味を読み取る | 看護研究の考察の書き方 |
| 発表 | スライド・原稿を作る | 看護研究発表のスライド構成と発表原稿の作り方 |
| 質疑応答 | 想定質問に備える | 看護研究発表の質疑応答対策 |
| 改善 | 発表後に部署改善へつなげる | 看護研究を院内改善につなげる方法 |
| 引き継ぎ | 次年度へ研究経験を残す | 看護研究の引き継ぎノートの作り方 |
看護研究ロードマップ早見表

看護研究初心者が最初にやるべき3つのこと
看護研究を始める時は、最初からすべてを理解しようとしなくて大丈夫です。
まずは、次の3つから始めましょう。
1. 日常業務の困りごとを3つ書き出す
いきなり研究テーマを作ろうとせず、まずは現場で困っていることを書き出します。
例:
- 新人が急変対応に不安を感じている
- 申し送りに時間がかかる
- マニュアルの保管場所を知らない人が多い
2. その中から「調べられそうなもの」を1つ選ぶ
すべてを研究にする必要はありません。
対象者が決めやすく、アンケートや前後比較で調べられそうなものを選びます。
3. 研究目的を1文で書く
研究目的を1文で書けると、研究の方向性が見えてきます。
例:
「急変対応勉強会の実施前後で、新人看護師の急変対応への不安がどのように変化するかを明らかにする」
この1文が、看護研究の軸になります。
看護研究でよくある失敗と対策
失敗1:テーマが広すぎる
対策:
対象者、調べる内容、期間を絞る。
失敗2:アンケートを先に作ってしまう
対策:
研究目的を決めてから質問項目を作る。
失敗3:倫理的配慮の確認が遅い
対策:
研究計画書を作る段階で、施設の倫理審査や部署ルールを確認する。
失敗4:集計方法を考えていない
対策:
アンケート作成前に、平均値を見るのか、割合を見るのか、前後比較するのかを決める。
失敗5:考察が感想になる
対策:
結果、文献、現場への活用、限界、今後の課題の順番で整理する。
失敗6:発表後に資料が残らない
対策:
発表後1週間以内に資料を整理し、引き継ぎノートを作る。
まとめ
看護研究は、最初から難しく考える必要はありません。
日常業務の中で感じている、
「なぜだろう」
「もっとよくできないかな」
「この方法は効果があるのかな」
という疑問から始めることができます。
大切なのは、全体の流れを知り、順番に進めることです。
看護研究の基本的な流れは、
- 日常業務の困りごとを見つける
- 研究テーマを決める
- 文献検索を行う
- 研究目的を1文で書く
- 研究方法を決める
- 倫理的配慮を確認する
- データを集める
- 集計・分析する
- 結果をまとめる
- 考察を書く
- 発表スライドを作る
- 質疑応答に備える
- 発表後に院内改善へつなげる
- 研究の記録を残して引き継ぐ
という流れです。
看護研究は、発表で終わりではありません。
研究で得られた気づきを部署で共有し、業務改善や教育、マニュアル見直しにつなげることで、現場に意味のある研究になります。

