- はじめに
- この記事でわかること
- Google ToDoリストとは?
- 看護師業務は「頭の中だけの管理」になりやすい
- 頭の中だけの管理からToDo管理へ
- Google ToDoリストでできること
- Google ToDoリストの基本機能
- 活用例①:委員会活動のタスク管理
- 委員会タスクの作り方
- 委員会後のToDo登録フロー
- 活用例②:学習会準備の進捗管理
- 学習会準備のタスク例
- 学習会準備を小さなタスクに分ける
- 活用例③:看護研究の進捗管理
- 看護研究タスクの例
- 看護研究をタスクに分けて進める流れ
- Googleカレンダーと組み合わせると期限が見える
- Google ToDoリストとカレンダーで期限を見える化
- Google ToDoリストを使う時の注意点
- 看護師向けGoogle ToDoリストの使い方テンプレート
- タスク管理を続けるコツ
- Google ToDoリストに向いている業務・向いていない業務
- まとめ
はじめに
看護師の仕事では、患者さんへのケア以外にも、忘れてはいけない小さなタスクがたくさんあります。
たとえば、
- 委員会資料を作る
- 学習会の日程を確認する
- アンケート項目を作る
- 研究計画書を修正する
- 発表スライドを提出する
- 物品点検表を更新する
- 先輩や指導者に確認する
- 次回会議までに意見をまとめる
このようなタスクは、ひとつひとつは小さくても、勤務や家庭の予定と重なると忘れやすくなります。
「やろうと思っていたのに忘れていた」
「提出期限の前日に思い出した」
「委員会の準備がいつも直前になる」
「看護研究の進捗が頭の中だけになっている」
このような経験がある看護師も多いのではないでしょうか。
そこで活用したいのが、**Google ToDoリスト(Google Tasks)**です。
Google Tasksは、やることを登録し、期限や詳細、サブタスクを設定できるGoogleのタスク管理ツールです。Google公式ヘルプでも、タスクをすばやく記録し、詳細やサブタスク、期限、通知を追加できることが説明されています。
この記事では、看護師がGoogle ToDoリストを使って、委員会・学習会・看護研究のタスクを整理する方法を初心者向けに解説します。
この記事でわかること
この記事では、以下の内容を解説します。
- Google ToDoリストとは何か
- 看護師業務でタスク管理が必要な理由
- Google ToDoリストでできること
- 委員会活動での使い方
- 学習会準備での使い方
- 看護研究の進捗管理での使い方
- Googleカレンダーと組み合わせる方法
- 医療現場で使う時の注意点
Google ToDoリストとは?
Google ToDoリストは、Googleが提供しているシンプルなタスク管理ツールです。
やることを登録し、
- タスク名
- 詳細メモ
- 期限
- サブタスク
- 完了チェック
を管理できます。
Google Tasksは、GoogleカレンダーやGmailなどのGoogleサービスと連携して使える点も特徴です。Google Workspaceの公式ページでも、日付や時間を設定したタスクをGoogleカレンダーに表示できることや、Gmailからタスクを追加できることが紹介されています。
看護師業務では、複雑なプロジェクト管理ツールよりも、まずはシンプルに、
「何を」
「いつまでに」
「どこまで終わったか」
を見える化するだけでも十分役立ちます。
看護師業務は「頭の中だけの管理」になりやすい
看護師は、日々の業務で多くのことを同時に考えています。
勤務中は、
- 患者対応
- 記録
- 申し送り
- 医師や他職種との連携
- 物品準備
- 家族対応
- 急な対応
などがあり、委員会や看護研究の準備は後回しになりがちです。
さらに、委員会や研究活動は、毎日行う業務ではありません。
そのため、
- 次回会議までに何をするのか
- 誰に確認するのか
- いつまでに資料を作るのか
- どこまで進んでいるのか
が曖昧になりやすいです。
頭の中だけで管理していると、忙しい勤務が続いた時に抜け漏れが起きやすくなります。
Google ToDoリストは、こうした「忘れそうなこと」を外に出して、見える形で管理するための道具です。
頭の中だけの管理からToDo管理へ

Google ToDoリストでできること
Google ToDoリストでは、看護師業務に役立つ基本機能をシンプルに使えます。
1. タスクを登録する
まず、やることを1つずつ登録します。
例:
- 防災委員会の議事録を作成する
- 学習会スライドの構成を考える
- アンケート項目を作成する
- 研究計画書を指導者へ確認してもらう
- 発表原稿を読み合わせする
ここで大切なのは、タスクを大きくしすぎないことです。
「看護研究を進める」ではなく、
- 文献検索キーワードを決める
- 研究目的を1文で書く
- アンケート案を5項目作る
- 指導者に確認依頼する
のように、小さく分けると進めやすくなります。
2. 期限を設定する
Google Tasksでは、タスクに期限を設定できます。期限を設定したタスクは、Googleカレンダー側でも表示できるようになります。Googleカレンダーの公式ヘルプでも、カレンダーにタスクを表示するには、タスクに日付が必要と説明されています。
看護師業務では、以下のような期限管理に向いています。
- 委員会前日までに資料を作る
- 学習会1週間前までにスライドを完成させる
- 発表2週間前までに原稿を作る
- アンケート開始前に倫理面を確認する
- 次回会議までに意見を集める
期限が見えるようになると、「いつかやる」ではなく「この日までにやる」に変わります。
3. 詳細メモを入れる
タスクには、短いメモを入れることもできます。
例:
タスク名:学習会スライドを修正する
詳細メモ:
- 文字数を減らす
- 図解を1枚追加
- まとめスライドを入れる
- 指導者に再確認
タスク名だけでは忘れてしまう内容も、詳細メモに残しておくと、後から見た時に思い出しやすくなります。
4. サブタスクに分ける
大きなタスクは、サブタスクに分けると進めやすくなります。
例:
タスク名:看護研究発表準備
サブタスク:
- 抄録を確認する
- スライド構成を作る
- 図表を整理する
- 発表原稿を作る
- 5分で読めるか練習する
- 想定質問を考える
看護研究や委員会活動は、作業が複数に分かれるため、サブタスク化と相性がよいです。
Google ToDoリストの基本機能

活用例①:委員会活動のタスク管理
委員会活動では、会議で決まったことを次回までに進める必要があります。
しかし、会議後すぐに勤務へ戻ると、何をする予定だったか忘れてしまうことがあります。
そのため、委員会終了後にGoogle ToDoリストへタスクを登録しておくと便利です。
委員会後に登録するタスク例
- 議事録を作成する
- 次回会議の日程を確認する
- アンケート案を作成する
- 物品点検表を修正する
- 学習会資料の構成を作る
- 担当者へ確認する
- 共有フォルダへ資料を保存する
会議中にメモを取る方法に悩む場合は、本文中で別記事として、Googleドキュメントの音声入力記事へつなげます。
委員会終了後にメモを文章化したい場合は、**「Googleドキュメントの音声入力を看護師業務に活かす方法|委員会メモ・学習会原稿を効率化」**の記事で、音声入力を使って議事メモを整理する流れを確認できます。
この記事では、その後の「やること管理」をGoogle ToDoリストで行うイメージです。
委員会タスクの作り方
委員会後は、次の形で登録すると管理しやすくなります。
例
タスク名:防災委員会の議事録を作成する
期限:会議翌日
詳細メモ:
- 決定事項を整理
- 次回までの課題を書く
- 部署共有フォルダへ保存
タスク名:アクションカード学習会の資料案を作る
期限:次回委員会の3日前
詳細メモ:
- 対象は新人〜中堅スタッフ
- 15分程度
- 初動対応に絞る
- 図解を1枚入れる
このように、タスク名だけでなく「どこまでやるか」をメモしておくと、再開しやすくなります。
委員会後のToDo登録フロー

活用例②:学習会準備の進捗管理
学習会の準備は、思っている以上に細かい作業があります。
たとえば、
- テーマを決める
- 対象者を決める
- 目的を決める
- スライド構成を作る
- 図解を作る
- 原稿を作る
- 指導者に確認する
- 修正する
- 当日の資料を準備する
- 終了後アンケートを作る
これらを頭の中だけで管理すると、準備が直前に集中しやすくなります。
Google ToDoリストでは、学習会準備を小さなタスクに分けて登録しておくと便利です。
学習会準備のタスク例
タスク名:学習会テーマを決める
詳細メモ:
- 参加者は新人看護師
- テーマ候補を3つ出す
- 指導者に確認する
タスク名:スライド構成案を作る
詳細メモ:
- 5枚程度
- 目的、背景、手順、注意点、まとめ
- 図解を1枚入れる
タスク名:発表原稿を作る
詳細メモ:
- 10分以内
- 専門用語を減らす
- 読み上げて時間確認
学習会原稿を作る段階では、**「Googleドキュメントの音声入力を看護師業務に活かす方法|委員会メモ・学習会原稿を効率化」**で紹介したように、話して下書きを作る方法と組み合わせると効率的です。
また、学習会構成のたたき台を作る場合は、**「ChatGPTで看護師の業務メモを整える方法|申し送り・委員会・学習会資料のたたき台作成術」**で紹介したプロンプト例を使うと、スライド構成案を考えやすくなります。
学習会準備を小さなタスクに分ける

活用例③:看護研究の進捗管理
看護研究は、長期間にわたって少しずつ進める活動です。
そのため、タスク管理をしないと、
- 何から始めればよいかわからない
- 文献検索で止まる
- アンケート作成が遅れる
- 集計方法を決めていない
- 発表準備が直前になる
という状態になりやすいです。
看護研究では、全体の流れをタスクに分けて登録すると進めやすくなります。
看護研究タスクの例
テーマ決定期
- 日常業務で困っていることを書き出す
- 研究テーマ候補を3つ作る
- 指導者に相談する
- 研究目的を1文で書く
看護研究テーマの考え方に迷う場合は、看護研究テーマを考えるポイントの記事へ本文中リンクを入れると自然です。
文献検索期
- キーワードを3つ決める
- 文献を5本探す
- 文献の要点をメモする
- 背景に使える文章を整理する
文献整理を効率化したい場合は、**「NotebookLMで看護研究の文献整理を効率化する方法|論文要約から発表準備まで」**へつなげます。
研究計画書作成期
- 研究目的を書く
- 対象者を決める
- 方法を書く
- 倫理的配慮を整理する
- 指導者へ確認する
アンケート作成期
- 質問項目を作る
- 回答形式を決める
- 個人情報が入っていないか確認する
- Googleフォームで作成する
- テスト回答する
Googleフォームでアンケートを作成する段階では、**「Googleフォームでアンケート集計を効率化!現役看護師におすすめの活用法」や、回答後の集計方法を扱う「Googleフォームの回答を自動集計する方法|看護研究・委員会活動で使えるGoogleスプレッドシート活用術」**への内部リンクが適しています。
発表準備期
- 結果を表にまとめる
- グラフを作る
- 考察を書く
- スライド構成を作る
- 発表原稿を作る
- 発表練習をする
スライド作成では、**「Canvaで看護研究の発表資料を作る方法|PowerPointが苦手でも見やすい資料を作成」**へつなげると、読者が次に必要な記事へ進みやすくなります。
看護研究をタスクに分けて進める流れ

Googleカレンダーと組み合わせると期限が見える
Google ToDoリストは、Googleカレンダーと組み合わせると便利です。
タスクに日付を設定すると、Googleカレンダー上で確認しやすくなります。Google公式ヘルプでも、カレンダーでタスクを表示するには「Tasks」の表示をオンにし、タスクに日付が必要であることが説明されています。
看護師業務では、
- 勤務日
- 委員会日
- 学習会日
- 研究提出日
- 発表日
と一緒にタスク期限を見られると、予定を立てやすくなります。
たとえば、発表日が7月30日の場合、
- 7月1日:スライド構成を作る
- 7月10日:スライド初稿を完成
- 7月15日:指導者確認
- 7月20日:発表原稿を作成
- 7月25日:発表練習
- 7月30日:発表本番
のように、逆算して登録できます。
Google ToDoリストとカレンダーで期限を見える化

Google ToDoリストを使う時の注意点
Google ToDoリストは便利ですが、医療現場で使う場合は情報管理に注意が必要です。
患者情報を入れない
タスク名や詳細メモに、患者名、ID、疾患名、手術日などを入力しないようにしましょう。
悪い例:
- 〇〇さんの術後経過を確認する
- 患者ID123456のアンケートを修正する
修正例:
- 学習会資料の事例部分を確認する
- アンケート項目の表現を修正する
職員が特定される情報を入れない
委員会や部署内のタスクでも、職員名や内部トラブルの詳細は入力しない方が安全です。
悪い例:
- 〇〇看護師の意見をまとめる
- △△部署のトラブル内容を記録する
修正例:
- 委員会で出た意見を整理する
- 部署内課題を一般化してまとめる
個人アカウントで業務情報を管理しない
施設によっては、個人のGoogleアカウントで業務情報を扱うことが禁止されている場合があります。
使う前に、
- 施設でGoogleサービスを使ってよいか
- 個人アカウントを業務に使ってよいか
- 業務用アカウントがあるか
- 共有してよい情報の範囲
を確認しましょう。
看護師向けGoogle ToDoリストの使い方テンプレート
ここからは、そのまま使えるタスク管理テンプレートを紹介します。
委員会タスクテンプレート
タスクリスト名:委員会
登録するタスク例:
- 議事録を作成する
- 次回会議日程を確認する
- 決定事項を共有する
- 学習会資料案を作成する
- アンケート案を作成する
- 物品点検表を修正する
- 次回までの課題を整理する
学習会準備タスクテンプレート
タスクリスト名:学習会準備
登録するタスク例:
- テーマを決める
- 対象者を決める
- 学習目標を決める
- スライド構成を作る
- 原稿を作る
- 図解を作る
- 指導者に確認する
- 修正する
- 当日の資料を準備する
- 終了後アンケートを作る
- 振り返りを記録する
看護研究タスクテンプレート
タスクリスト名:看護研究
登録するタスク例:
- テーマ候補を出す
- 研究目的を書く
- 文献検索キーワードを決める
- 文献を読む
- 研究計画書を書く
- 倫理的配慮を整理する
- アンケート項目を作る
- Googleフォームを作成する
- 回答を集計する
- 結果をグラフ化する
- 考察を書く
- スライドを作る
- 発表原稿を作る
- 質疑応答を想定する
- 発表後の振り返りを書く
タスク管理を続けるコツ
Google ToDoリストは便利ですが、登録しすぎると逆に見なくなります。
続けるためには、シンプルに使うことが大切です。
1. 最初は3つだけ登録する
最初からすべてを管理しようとせず、まずは今週やることを3つだけ登録しましょう。
例:
- 委員会資料を確認する
- 学習会テーマを決める
- 研究目的を1文で書く
少ないタスクから始める方が続きやすいです。
2. タスク名は動作で書く
「学習会」ではなく、「学習会スライドの構成を作る」のように、何をするのかがわかる形で書きます。
おすすめは、動詞で終わる書き方です。
- 作る
- 確認する
- 相談する
- 保存する
- 修正する
- 共有する
3. 期限を入れすぎない
すべてのタスクに期限を入れると、カレンダーが埋まりすぎて見づらくなることがあります。
期限を入れるのは、
- 提出日があるもの
- 会議前に必要なもの
- 発表準備に関わるもの
- 他の人を待たせるもの
に絞ると使いやすくなります。
4. 終わったら必ずチェックする
タスク管理は、完了チェックを入れることで効果を実感しやすくなります。
「終わったこと」が見えると、少しずつ進んでいる感覚が持てます。
看護研究のように長い作業では、この感覚がとても大切です。
Google ToDoリストに向いている業務・向いていない業務
向いている業務
- 委員会の準備
- 学習会資料作成
- 看護研究の進捗管理
- アンケート準備
- 発表準備
- 物品点検の見直し
- 締切のある提出物
- 自分の学習計画
向いていない業務
- 患者個別のケア管理
- 電子カルテ情報の管理
- 医療判断
- 緊急対応
- 職員トラブルの詳細記録
- 機密性の高い院内情報
Google ToDoリストは、あくまで業務の補助ツールです。
患者情報や医療判断を管理するためのツールではなく、委員会や研究、資料作成などの「一般化できるタスク管理」に使うのが安全です。
まとめ
Google ToDoリストは、看護師の委員会活動、学習会準備、看護研究の進捗管理に役立つシンプルなタスク管理ツールです。
看護師業務では、やることが頭の中だけになりやすく、
- 何をするのか
- いつまでに行うのか
- どこまで終わったのか
が曖昧になりがちです。
Google ToDoリストを使えば、
- タスクを登録する
- 期限を設定する
- 詳細メモを残す
- サブタスクに分ける
- 完了チェックを入れる
- Googleカレンダーで期限を見る
といった形で、やることを見える化できます。
特に、看護研究や学習会準備のように、数週間から数か月かけて進める作業では、タスクを小さく分けることが大切です。
ただし、医療現場で使う場合は、
- 患者情報を入力しない
- 職員が特定される内容を入れない
- 施設内部の機密情報を入れない
- 個人アカウントで業務情報を扱ってよいか確認する
- 院内ルールに従う
という注意点を守る必要があります。
まずは、個人情報を含まない委員会準備や学習会資料作成から始めてみましょう。
Google ToDoリストで「やること」を見える化し、Googleドキュメントの音声入力で「下書き」を作り、ChatGPTで「文章を整理する」。
この3つを組み合わせることで、看護師の委員会活動や看護研究、学習会準備をより進めやすくできます。

