- はじめに
- この記事でわかること
- 看護研究は「やった人だけがわかる」状態になりやすい
- なぜ看護研究の引き継ぎが必要なのか
- 看護研究が残らない流れ
- 看護研究の引き継ぎノートに残すべき項目
- 1. 研究テーマとテーマを選んだ理由
- 2. 研究の目的と対象者
- 3. 使用したアンケート・調査用紙
- 4. 文献検索で使ったキーワード
- 引き継ぎノートに残す7項目
- 5. 集計方法と使用した表
- 6. 発表資料と原稿の保存場所
- 保存フォルダの作り方
- 7. 指導者や先輩から受けた助言
- 8. 質疑応答で聞かれた内容
- 質疑応答を次の研究テーマにつなげる流れ
- 9. 反省点と次回への提案
- 看護研究引き継ぎノートのテンプレート
- 看護研究引き継ぎノート
- 引き継ぎノートは「完璧」より「見つけやすい」が大切
- Googleドライブで管理する場合の注意点
- 安全に研究資料を共有するポイント
- 発表後1週間以内にやるとよいこと
- 発表後1週間チェックリスト
- 引き継ぎノートがあると次の研究テーマも見つけやすい
- 看護研究の引き継ぎでやってはいけないこと
- まとめ
- 関連記事
はじめに
看護研究は、発表が終わると一段落します。
「やっと終わった」
「質疑応答も乗り切った」
「スライドも提出した」
そう感じる人も多いと思います。
しかし、看護研究で意外と大切なのが、発表後の記録と引き継ぎです。
せっかく時間をかけて行った研究でも、
- どの資料を使ったのかわからない
- アンケート項目が残っていない
- 集計方法がわからない
- 指導者から受けた助言が残っていない
- 来年の担当者がまた一から調べ直す
という状態になると、研究の経験が部署に残りません。
看護研究は、発表して終わりではなく、次の研究や部署改善につなげてこそ意味があるものです。
この記事では、看護研究を発表した後に残しておきたい記録と、次年度担当者へ引き継ぐための「看護研究引き継ぎノート」の作り方を、初心者向けに解説します。
「看護研究の全体像を先に確認したい方は、看護研究の始め方や研究方法の記事も参考にしてください。」
リンク候補:看護研究の研究方法とは?量的研究と質的研究の違いをわかりやすく解説【入門編】
この記事でわかること
この記事では、以下の内容を解説します。
- 看護研究の引き継ぎが大切な理由
- 発表後に残しておきたい資料
- 引き継ぎノートに書くべき項目
- GoogleドライブやWordで管理する方法
- 次年度担当者が困らない記録の残し方
- 発表後にやっておきたい振り返り
看護研究を終えたばかりの人だけでなく、これから研究を担当する人にも役立つ内容です。
看護研究は「やった人だけがわかる」状態になりやすい
看護研究では、実際に担当した人にしかわからないことが多くあります。
たとえば、
- テーマを決めるまでに悩んだこと
- 最初に考えたテーマを変更した理由
- アンケート項目を修正した理由
- 倫理審査や施設内確認で指摘されたこと
- 集計で困ったこと
- 発表スライドを作る時に苦労したこと
- 質疑応答で聞かれたこと
- 次にやるなら改善したいこと
などです。
これらは、完成したスライドや抄録だけを見てもわかりません。
発表資料だけを残しても、研究の過程は残りにくいのです。
そのため、看護研究では、完成物だけでなく、途中で考えたことや修正した理由も記録しておくことが大切です。
なぜ看護研究の引き継ぎが必要なのか
看護研究の引き継ぎが必要な理由は、大きく3つあります。
1. 次年度担当者の負担を減らせる
看護研究は、初めて担当する人にとって負担が大きい業務です。
何から始めればよいかわからないまま、
- テーマ決め
- 文献検索
- 研究計画書作成
- アンケート作成
- データ集計
- 考察
- 発表準備
を進めるのは大変です。
前年度の研究記録が残っていれば、次の担当者は、
「去年はこう進めたんだ」
「この時期に倫理審査を出したんだ」
「アンケートはこのくらいの質問数だったんだ」
とイメージしやすくなります。
研究の引き継ぎは、次年度担当者への大きなサポートになります。
2. 同じ失敗を繰り返さずに済む
看護研究では、実際にやってみて初めてわかる失敗があります。
たとえば、
- アンケートの質問数が多すぎた
- 回答期間が短すぎた
- 対象者が少なくて分析しにくかった
- 自由記述が多くてまとめるのが大変だった
- Googleフォームの設定を間違えた
- 集計表の作り方に時間がかかった
- 発表スライドに文字を入れすぎた
こうした失敗も、次の研究にとっては貴重な情報です。
失敗を責めるのではなく、次に同じことで困らないための記録として残すことが大切です。
3. 部署の研究力が上がる
看護研究は、個人だけで完結するものではありません。
部署の中で、
- これまでどんな研究をしたのか
- どんな課題が残っているのか
- どんな改善につながったのか
- 次にどんなテーマが考えられるのか
を積み重ねていくことで、部署全体の研究力が上がります。
毎年ゼロから始めるのではなく、前年度の研究を土台にできれば、より実践に近いテーマを考えやすくなります。
看護研究が残らない流れ

看護研究の引き継ぎノートに残すべき項目
看護研究の引き継ぎでは、すべてを細かく書く必要はありません。
次の担当者が見た時に、
「何をしたのか」
「どこに資料があるのか」
「何に注意すればよいのか」
がわかれば十分です。
ここでは、残しておきたい項目を紹介します。
1. 研究テーマとテーマを選んだ理由
まず残しておきたいのは、研究テーマと、そのテーマを選んだ理由です。
書く内容
- 研究テーマ
- テーマを選んだきっかけ
- 現場で困っていたこと
- 最初に考えた別テーマ
- 最終的にこのテーマにした理由
記入例
研究テーマ:
新人看護師の急変対応への不安に対する勉強会の効果
テーマを選んだ理由:
新人看護師から「急変時に何をすればよいかわからない」という声が多く聞かれたため。部署内でも急変対応の経験に差があり、学習機会を整える必要があると考えた。
最初に考えたテーマ:
急変対応マニュアルの活用状況調査
テーマ変更の理由:
マニュアルの活用状況だけでは改善策につながりにくいと考え、勉強会前後で不安の変化を見る研究に変更した。
このように、テーマ決定の過程を残しておくと、次年度の担当者がテーマを考える時の参考になります。
2. 研究の目的と対象者
次に、研究の目的と対象者を残します。
書く内容
- 研究目的
- 対象者
- 対象人数
- 対象者の選定理由
- 除外した対象があれば、その理由
記入例
研究目的:
急変対応勉強会の実施前後で、新人看護師の急変対応への不安がどのように変化するかを明らかにする。
対象者:
A病棟に勤務する1〜3年目看護師15名
対象者の選定理由:
急変対応の経験が少なく、不安を感じやすい時期であるため。
対象者を明確にしておくことで、次に似た研究を行う時に比較しやすくなります。
3. 使用したアンケート・調査用紙
アンケート研究を行った場合は、実際に使用したアンケート項目を必ず残します。
特に、Googleフォームを使った場合は、
- フォームの質問文
- 回答形式
- 選択肢
- 回答期間
- 回答数
- 匿名設定の有無
を記録しておくと便利です。
記入例
アンケート形式:
Googleフォーム
回答方法:
5段階評価+自由記述
回答期間:
2026年8月1日〜8月14日
質問数:
基本属性2項目、5段階評価8項目、自由記述1項目
注意点:
自由記述を増やしすぎると分析が大変になるため、次回は1〜2項目までにする。
Googleフォームは便利ですが、個人情報や部署が特定される情報を扱う場合は注意が必要です。人を対象とする医学系・生命科学系研究では、研究計画や倫理審査、個人情報保護などの確認が求められるため、施設のルールに沿って進める必要があります。
「アンケート項目の作り方で迷う場合は、こちらの記事で詳しく解説しています。」
リンク:看護研究アンケートの作り方|質問項目作成のコツとNG例
4. 文献検索で使ったキーワード
文献検索の過程も、残しておくと次の研究に役立ちます。
看護研究では、文献検索に時間がかかることがあります。
そのため、どのキーワードで検索したのかを記録しておくだけでも、次年度担当者の負担が減ります。
書く内容
- 検索したデータベース
- 使用したキーワード
- 参考にした文献
- 見つからなかったキーワード
- 検索して気づいたこと
記入例
検索データベース:
Google Scholar、医中誌Web
検索キーワード:
急変対応、新人看護師、不安、シミュレーション教育、勉強会、看護教育
検索して気づいたこと:
「急変対応」だけでは文献数が多すぎたため、「新人看護師」「不安」「教育」を組み合わせると探しやすかった。
このように残しておくと、次の担当者が文献検索を始める時のヒントになります。
引き継ぎノートに残す7項目

5. 集計方法と使用した表
看護研究では、集計方法も残しておくことが大切です。
特に、ExcelやGoogleスプレッドシートを使った場合は、
- どの列に何のデータを入れたか
- 平均値を出したのか
- 割合を出したのか
- グラフを作ったのか
- 統計検定を使ったのか
を記録しておきましょう。
記入例
集計方法:
Googleフォームの回答をGoogleスプレッドシートに出力し、各質問項目の平均値を算出した。
使用した集計:
- 平均値
- 割合
- 前後比較
- 棒グラフ
困ったこと:
質問項目の向きがそろっておらず、点数が高いほど良い状態なのか、悪い状態なのかがわかりにくかった。
次回への提案:
アンケート項目は、点数の意味がそろうように作成する。
この記録があると、次回のアンケート設計や集計がかなり楽になります。
「集計や統計方法に不安がある場合は、まず基本統計の記事から確認すると理解しやすくなります。」
リンク:看護研究でよく使う統計方法8選|まず覚えたい基本統計【入門編】
6. 発表資料と原稿の保存場所
発表後にありがちなのが、資料の保存場所がわからなくなることです。
個人のパソコンやUSBに保存したままだと、担当者が異動した時に資料が失われる可能性があります。
部署で管理できる場所に保存し、保存場所を明記しておきましょう。
「スライド構成や発表原稿の作り方はこちらの記事で解説しています。」
リンク:看護研究発表のスライド構成と発表原稿の作り方|伝わる発表にするポイント
残しておきたい資料
- 研究計画書
- 倫理審査関連の書類
- アンケート原本
- Googleフォームのコピー
- 回答データ
- 集計表
- グラフ
- 抄録
- 発表スライド
- 発表原稿
- 質疑応答メモ
- 発表後の振り返り
保存場所の記入例
保存場所:
部署共有フォルダ
「2026年度_看護研究_急変対応勉強会」
保存ファイル:
01_研究計画書
02_倫理審査書類
03_アンケート原本
04_集計表
05_発表スライド
06_発表原稿
07_質疑応答メモ
08_振り返り
ファイル名に番号をつけると、どの順番で見ればよいかがわかりやすくなります。
保存フォルダの作り方

7. 指導者や先輩から受けた助言
研究を進める中で、指導者や先輩から受けた助言も残しておくと役立ちます。
たとえば、
- 目的が広すぎる
- 対象者を絞った方がよい
- アンケート項目が多すぎる
- 考察では結果の説明だけで終わらない
- 発表スライドは文字を減らす
- 質疑応答では限界も正直に伝える
などです。
これらは、次年度担当者にとって非常に参考になります。
記入例
指導者からの助言:
研究目的が広すぎると指摘された。最初は「新人看護師の急変対応力を高める」としていたが、「勉強会前後で不安がどう変化するか」に絞った。
次回への学び:
研究テーマは、最初から大きくしすぎず、調査できる範囲に絞ることが大切。
助言を残す時は、誰かを責める書き方ではなく、次に活かせる学びとして書くのがポイントです。
8. 質疑応答で聞かれた内容
発表後に質問された内容も、必ず記録しておきましょう。
質疑応答で聞かれたことは、その研究の弱点や今後の課題を示していることが多いからです。
書く内容
- 実際に聞かれた質問
- 自分たちが答えた内容
- 答えにくかった質問
- 今後調べた方がよいこと
- 次回の研究につながりそうな視点
記入例
質問:
勉強会後に不安が下がったとのことですが、実際の急変対応行動に変化はありましたか?
回答:
今回は不安の変化を調査対象としたため、実際の行動変化までは評価できていません。
次回への課題:
今後は、急変シミュレーションでの行動評価や、実際の対応経験との関連も検討できる可能性がある。
質疑応答は、次の研究テーマを見つけるヒントにもなります。
「質疑応答でよく聞かれる質問と答え方は、こちらの記事で詳しくまとめています。」
リンク:看護研究発表の質疑応答対策|よく聞かれる質問と答え方
質疑応答を次の研究テーマにつなげる流れ

9. 反省点と次回への提案
引き継ぎノートで最も大切なのが、反省点と次回への提案です。
ここは、きれいな文章で書く必要はありません。
むしろ、実際に困ったことをそのまま残した方が、次の担当者に役立ちます。
書いておきたい反省点
- 研究開始が遅かった
- 文献検索に時間がかかった
- アンケート作成に迷った
- 対象者が少なかった
- 集計方法を最初に決めていなかった
- スライド作成が発表直前になった
- 発表練習の時間が足りなかった
- 質疑応答の準備が不足していた
記入例
反省点:
アンケートを作成してから集計方法を考えたため、結果のまとめ方に悩んだ。
次回への提案:
アンケートを作る前に、「どの項目を平均で見るのか」「どの項目を割合で見るのか」を決めておくとよい。
反省点は、失敗の記録ではありません。
次に同じことで困らないための、部署の財産です。
看護研究引き継ぎノートのテンプレート
ここからは、そのまま使える引き継ぎノートのテンプレートを紹介します。
Word、Googleドキュメント、Googleスプレッドシートなどに貼り付けて使えます。
看護研究引き継ぎノート
1. 基本情報
研究年度:
研究テーマ:
研究担当者:
所属部署:
指導者・相談者:
発表日:
発表場所:
2. テーマを選んだ理由
現場で困っていたこと:
このテーマを選んだ理由:
最初に考えた別テーマ:
テーマを変更した理由:
3. 研究目的
研究目的:
明らかにしたかったこと:
研究で扱わなかったこと:
4. 対象者
対象者:
対象人数:
対象者の選定理由:
除外した対象がある場合:
5. 研究方法
研究デザイン:
調査方法:
実施期間:
使用したツール:
例:Googleフォーム、Excel、Googleスプレッドシート、Word、PowerPoint、Canvaなど
6. アンケート・調査内容
質問数:
回答形式:
自由記述の有無:
回答期間:
回答数:
次回改善したい質問項目:
7. 文献検索
使用したデータベース:
検索キーワード:
参考になった文献:
検索で困ったこと:
次回使えそうなキーワード:
8. 集計方法
使用したソフト:
集計方法:
作成したグラフ:
使用した統計方法:
集計で困ったこと:
次回への提案:
9. 発表資料
保存場所:
保存ファイル名:
スライド枚数:
発表時間:
発表原稿の有無:
作成で困ったこと:
10. 質疑応答メモ
聞かれた質問:
答えた内容:
答えにくかった質問:
今後の課題:
次の研究テーマにつながりそうな内容:
11. 反省点
うまくいったこと:
大変だったこと:
もっと早くやればよかったこと:
次年度担当者へ伝えたいこと:
12. 次年度への提案
次に取り組めそうなテーマ:
改善できそうな業務:
追加で調査した方がよいこと:
次年度担当者へのメッセージ:
引き継ぎノートは「完璧」より「見つけやすい」が大切
看護研究の引き継ぎノートは、完璧な文章で作る必要はありません。
大切なのは、次年度担当者が見た時に、
- どこに資料があるか
- 何をしたのか
- 何に困ったのか
- 次に何をすればよいか
がわかることです。
文章が多少整っていなくても、メモとして残っているだけで十分役立ちます。
逆に、どれだけ立派な研究をしても、資料が見つからなければ次に活かせません。
看護研究では、きれいに残すことより、使える形で残すことを意識しましょう。
Googleドライブで管理する場合の注意点
Googleドライブなどのクラウドを使うと、研究資料を共有しやすくなります。
ただし、看護研究では個人情報や施設情報を扱う場合があります。
そのため、クラウド保存を行う場合は、必ず施設のルールを確認しましょう。
注意したいポイント
- 患者情報を含めない
- 個人が特定されるデータを保存しない
- アンケート回答の匿名性を確認する
- 共有範囲を限定する
- 個人アカウントではなく施設ルールに沿ったアカウントを使う
- 不要なデータは保管期間後に削除する
- 研究倫理審査や部署ルールを確認する
便利なツールほど、使い方を間違えるとリスクがあります。
看護研究では、効率化と安全性の両方を意識することが大切です。
安全に研究資料を共有するポイント

発表後1週間以内にやるとよいこと
研究発表が終わった後は、できれば1週間以内に引き継ぎノートを作るのがおすすめです。
時間が経つと、発表時に聞かれた質問や、困ったことを忘れてしまうからです。
発表後1週間以内にやること
- 発表スライドを保存する
- 発表原稿を保存する
- 質疑応答で聞かれたことをメモする
- アンケート・集計表を整理する
- 反省点を書く
- 次年度への提案を書く
- 共有フォルダに保存する
すべてを完璧にまとめる必要はありません。
まずは、忘れないうちにメモを残すことが大切です。
発表後1週間チェックリスト

引き継ぎノートがあると次の研究テーマも見つけやすい
看護研究の引き継ぎノートは、単なる記録ではありません。
次の研究テーマを考える材料にもなります。
たとえば、
- 今回は不安を調べた
→ 次回は実際の行動変化を調べる - 今回は新人看護師を対象にした
→ 次回は中堅看護師や指導者側の課題を調べる - 今回は勉強会の効果を調べた
→ 次回はマニュアル活用やシミュレーション教育を検討する - 今回はアンケートだけだった
→ 次回はインタビューも組み合わせる
このように、研究の限界や課題は、次のテーマのヒントになります。
「できなかったこと」は、失敗ではなく、次に取り組む価値のある課題です。
看護研究の引き継ぎでやってはいけないこと
最後に、看護研究の引き継ぎで避けたいことを紹介します。
1. 個人のUSBだけに保存する
個人のUSBやパソコンだけに保存すると、異動や退職で資料が失われる可能性があります。
部署として管理できる場所に保存しましょう。
2. ファイル名がわかりにくい
「最終版」
「最終版2」
「本当の最終版」
のようなファイル名は、後から見る人が混乱します。
「01_研究計画書」
「02_アンケート原本」
「03_集計表」
のように、番号をつけると整理しやすくなります。
3. 反省点を残さない
うまくいったことだけでなく、困ったことも残しましょう。
次年度担当者にとっては、反省点こそ役立つ情報です。
4. 個人情報をそのまま残す
研究データを残す場合は、個人が特定されないように注意が必要です。
患者情報、職員名、部署名、少人数で個人が推測される情報などは、施設のルールに沿って管理しましょう。
5. 共有範囲を広げすぎる
便利だからといって、誰でも見られる状態にするのは危険です。
研究資料は、必要な人だけが見られるように共有範囲を設定しましょう。
まとめ
看護研究は、発表が終わると「これで終了」と感じやすいものです。
しかし、研究の過程や反省点を残しておくことで、次年度の担当者が同じことで悩まずに済みます。
看護研究の引き継ぎノートには、以下の内容を残しておくと便利です。
- 研究テーマ
- テーマを選んだ理由
- 研究目的
- 対象者
- アンケート内容
- 文献検索キーワード
- 集計方法
- 発表資料の保存場所
- 質疑応答メモ
- 反省点
- 次年度への提案
引き継ぎノートは、完璧な文章でなくても構いません。
大切なのは、次に見る人が、
「何をしたのか」
「どこに資料があるのか」
「次は何に気をつければよいのか」
を理解できることです。
看護研究は、発表で終わりではありません。
記録を残し、次の担当者へつなげることで、部署の研究力や業務改善につながっていきます。
「研究を部署改善につなげたい場合は、発表後の活かし方もあわせて確認しておきましょう。」
リンク:看護研究を院内改善につなげる方法|発表で終わらせない実践への活かし方
関連記事
- 看護研究計画書の書き方|初心者向けテンプレート付き
- 看護研究アンケートの作り方|質問項目作成のコツとNG例
- 看護研究でよく使う統計方法8選|まず覚えたい基本統計【入門編】
- 看護研究の考察の書き方|結果から何を読み取るかをわかりやすく解説
- 看護研究発表のスライド構成と発表原稿の作り方|伝わる発表にするポイント
- 看護研究発表の質疑応答対策|よく聞かれる質問と答え方
- 看護研究を院内改善につなげる方法|発表で終わらせない実践への活かし方

